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 ・・・ 調査票の作成時間

いよいよ調査の核心部分に入ります。どのような順序で書いたらよいかわからないですが、まずは調査票から。実際の企画場面では、予算の話から入ったり、スケジュールから入ることも多々ありますが、そういうった現実的すぎる内容は、後回しにしましょう。

調査票を作る方にお聞きしたいのですが、調査票を作成するのに、お客様にどのくらいの期間をいただきますか? 1週間? それとも3日?
余裕のある仕事であれば、1週間という方が多いのではないでしょうか。質問紙で行う実査の場合、どんなテーマであろうと、調査票作成に1週間以上もかかる会社は能力が低いと考えてよいでしょう。

ところで、先日こんなことがありました。
革靴のカカトに金具をつけてもらおうと思って、修理屋さんに持って行きました。かなり立て込んでいたようで、注文の靴がわんさと積まれている。受付・修理などすべての作業を1人でやる店ですから、忙しそうです。「どのくらいかかりますか?」と尋ねたら、「1時間後に来てください」とのことでした。
1時間と少々の時間をみて、お店に行ってみました。こういう時に、1時間きっかりに行くのは野暮というものですから、ちょっとバッファを見て行きました。
ところが、店員さんは、「あ、忘れてた!」と。見たところ、私の後にも次々とお客さんが訪れたようで、もうてんてこまい。そこで店員さんが何と言ったかというと、こういうことです。

「ちょっと待っててください。5分でできますから」

どんな仕事でもそうだと思いますが、お客様に対し、ブラックボックスにしている部分にこそマル秘テクがあります。また、そこをついて新しい事業を始めることもあるでしょう。
調査票作成も、また後ほど書くことになる集計・分析なども、すべて靴修理屋さんと同じことです。お客様に1週間と伝えておいて、その隙間の時間に、別の仕事を埋めていく。スピード感重視のリサーチ会社は、どこもそうなのではないでしょうか。

調査票作成に1週間以上かかる会社は能力が低いと書きましたが、実務面から考えれば、調査票設計に3時間以上かかる人は、やはりちょっと問題があると考えてよいでしょう。もちろん、調査の分量が多い場合や、似たような調査票をいくつものパターン分作らねばならない場合は別です。
また、3時間というのは、単なる感覚値であって、普通の、例えば30問くらいの調査票設計であれば、1時間くらいで作らねばいけません。そうでないと、次々と襲いかかってくる仕事に対処できないはずです。

では、1時間で作るにはどうしたらよいか。これはもう、長年の経験しかありません。では、リサーチャーが蓄積すべき経験とは何か。具体的にいえば、それは「調査票のひな形」でしょう。調査票のひな形をいくつ持っているか。パソコンの中だけでなく、頭の中にどれだけのパターンの調査票が入っているか。これが作成時間を短縮するための最大のポイントです。

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