マーケティングは常に相対的 明星究麺袋麺

最近マジメに情報チェックしていなかったので、こんな製品が登場していてビックリ。

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明星食品:究麺

カップ麺分野に、麺の美味しさで本気勝負してきた明星究麺の袋タイプが出ました。
カップ麺の究麺は、そのブランド構築過程がテレビに取り上げられ、大学の授業でもたびたび使っていたので、よく覚えております。
そして、実際に食べた時にも、かなり衝撃でした。
「カップ麺でここまで美味しくできるのか」と。
それまでは「中華三昧」か「ラ王」がカップ麺の頂点でしたが、それより美味しいと思いました。
「特に素材にこだわっていないラーメン店なら負けるのでは?」とすら思いました。

そんな究麺の勢いも沈静化し、即席麺界はマルちゃん正麺の嵐が吹き荒れた。
主要4社の袋麺ブランドをプレミアム、ノーマルに分けるとこんな感じになります。

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価格帯とブランドイメージがごっちゃになっているかもしれませんが、そこは細かく考えず。
でも、だいたいこんなイメージではないかと。

「究麺醤油」を食べてみました。

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素ラーメンに近い状態なのは、冷蔵庫にまともな具材がなかったからです。
しかし、うーん……。

正直言って、カップの究麺を食べた時の感動はありませんでした。
正麺、ラ王、麺の力と比べても、1枚落ちる麺の食感。
スープも、従来の袋麺と変わらない。
これでは「究麺」という名に負けている。
ちょっと厳しいかもしれませんが、これが偽らざる感想。

そのプロダクトイメージやネーミングからすれば、「正麺」のポジションを獲得することは、決して不可能ではなかった「究麺」。
ただ、袋麺投入は今になった。
これは明星が「中華三昧」というプレミアムブランドを抱えていたからでしょう。
わざわざイメージポジションが重なる製品で潰し合う理由はない。
一方のマルちゃんは、まともな袋麺ブランドはなかった。
だから乾坤一擲の製品を投入できた。

明星食品の究麺袋麺発売は、イメージポジションの問題を無視せざるを得ないほど、正麺の勢いが無視できなくなったということでしょう。
売れる売れないは別として、棚を少しの期間でも占拠したいですから。
あと、親会社である日清の意向もある可能性大です。

究麺カップ麺の登場は、たしか4~5年前(ちゃんぽんが2009年の発売ですが、その前に豚骨を発売していたはず)。
そこからすぐに袋麺を投入していたら、現在の袋麺市場はどのようになっていたか。
マルちゃん正麺の大ヒットはあったのか?

良質のプロダクトを作ったからといって、ヒットするとは限らない。
ヒット商品は、ライバル社やライバル製品の動向にも影響されるもの。
マーケティングは常に相対的。
それを再認識させられる明星究麺袋麺です。

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      2016/04/12

 - 自腹でレビュー, 食べ物