浜松名物もちかつお
もちかつお。
浜松に通うようになって8年。
初めて食べました。
というより、こんなものがあるなんて知らなんだ。
イワシを追っかけて北上するカツオが、この時期は沿岸に近いところを泳ぐ。
それを捕まえ、漁港に速攻で水揚げする。
脂身の少ないカツオを死後硬直する前にいただくので、身がまるでお餅のよう。
だから「餅鰹」。
漁港と消費地が近いことが絶対条件なので、そうめったに食べられない。
このお店には、そんなこともよくわからず入ったのですが、入るなり店長が、
餅鰹まだ店に来てないんすよ。看板にいつわりありで申し訳ないけどイイっすか?
と畳み掛けてきた。
自分は正直「何すかそれ?」状態だったのですが、そこは大人、
あ、あぁ……、まぁイイっすよ。
と返事。
すみません、その後iPhoneで「もちかつお」を検索しました。
で、19時前くらいにようやく「もちかつお」が到着。
早速いただきました。
たしかに今まで食べてきたカツオとは全然違う。
美味しいですホント。
食感は牛刺、馬刺に似ているかな。
待っていたことに気を遣ってくれた店長が、「これサービス」と心臓をつけてくれました。
これも美味かった!
ハツですな、ハツ!
コリコリしてました。
「次来ても食えないよ」と店長に釘を刺されましたが、もう大満足。
魚の流通が発達したとはいえ、生きたままのカツオを輸送することはまだ難しい。
でもそれでいいのかも。
なんでもかんでもどこでも食べられりゃいいってものではない。
名物は地産地消なればこそ。
皆さんも「もちかつお」を食べに浜松へどうぞ。
2016/04/06