吉野家でアジフライ定食を食べたが

リニューアル前の店舗

吉野家の武蔵小杉南口店。ここは実験的メニューをテスト販売する店舗。下記の撮影をした時も、そのテストメニューのポスターがあります。
スタミナ丼というのは、定番化しなかったようです。むしろサラシア牛丼を出しているくらいだから、パワー系よりダイエット系を選択したということでしょう。

リニューアル後の店舗

この店舗がしばらく改装していて、無事オープンとなりました。

これまでは1階のカウンター席だけでしたが、2階も客席となりました。2階席にはドリンクバーもあり、長時間過ごしてもらおうという意図がわかります。

さらに各席にコンセントとUSBタップがついている。USBケーブルさえ持っていれば、ドリンクバーでチビチビやりながら、バッテリーの不安なく過ごせる。

ビジネスマンは長時間というより、今までカフェで過ごしていた時間を吉野家でということになるのか。注文して数十秒で出てきて、2~3分でかっくらって、あっという間に出ていくという吉野家の基本行動パターンが崩れるのでしょうか。おじさん世代には無理でも、これから社会で活躍する世代がどう動くのか興味があります。

アジフライを頼んだが……

そもそも自分の生活圏で一番近い牛丼チェーンは松屋でして、だから割と使ってます。吉野家もあるのですが、100円程度でも高いし…。というより牛丼ばかり食べないし。松屋はデフォルトで野菜がたくさん取れるイメージがあるので重宝です。

この改装店は、いろいろ新しいメニューがある。唐揚げなどもありましたが、なんとアジフライ丼、アジフライ定食がある。吉野家で肉以外が食べられる。画期的です。頼んでみました。

これが来ない……。注文したのは、お昼直前、何人もの後続客に抜かれ、しまいには店長らしき方が、ポツンと待ち続ける私に気を遣って、注文を確認し、厨房に声をかけてもまだ出てこない。結局、レジで注文してから10分以上経過して、ようやくでした。

牛丼だったら、鍋からチャッチャッと盛り付けるだけ。カレーも同様。でも揚げ物はそうはいかない。衣をつけたりしたら、相当な手間です。吉野家のオペレーションの大改革といえましょう。

これが吉野家のアジフライ定食

こちらが注文したアジフライ定食です。揚げたてだそうですが、2切れもいらなかった……。
左上は醤油で、自分はなんでも醤油派なので、調味料コーナーから醤油差しに入れて持ってきました。本当ならポン酢がいいのだけど、あるのかないのかよくわからなかったです。

フライの色味でわかると思うのですが、はっきり言ってこれは揚げすぎ。サクサク感はほぼゼロ。衣が口の中で刺さって痛い。厨房の方がまだ慣れていないのでしょう。
キャベツがたっぷり盛られているのは満足。松屋よりも細かく刻まれているので、とんかつ屋さんのキャベツっぽいです。

揚げ物という高い壁

牛丼3社(吉野家、松屋、すき家」のメニューは、それぞれこちら。

吉野家のお食事メニュー|吉野家公式ウェブサイト
メニュー|松屋フーズ
牛丼メニュー(店内) | メニュー | すき家
※吉野家のメニューに「アジフライ定食」はありません。

面倒でもそれぞれを確認していただくとわかるのですが、牛丼3社に揚げ物メニューはありません。
松屋は定食系メニューを出しては引っ込めを繰り返しているのですが、基本的に鉄板で肉を焼くか、丸い器でレンチンで済ませるから、厨房の負担はそれほど大きくはない。
すき家は、丼系でUFO丼こと「まぐろたたき丼」があったりしますが、これらは冷凍したものを載せるだけ。手間は大きくありません。

新・吉野家は、別に鶏の唐揚げがありますが、それだけに吉野家の「アジフライ」は、かなりの挑戦ということがわかります。
挑戦はいいのですが、揚げたてにこだわるあまり、店内オペレーションがグダグダになっては、「早い、安い、うまい」で長年売ってきた吉野家の名が廃る。行ったお店の店員さんも、新しい方が多かったようで、社員らしき男性からたびたび指示が飛んでおりましたが、それでも「揚げ物」というこれまでにないメニューに、慣れる日が来るのか、かなり疑問に感じました。

疑問に感じるのだけれど、もしこれが成功すれば、松屋・すき家が相手ではなく、大戸屋ややよい軒といった定食系チェーンが視野に入ってくる。牛丼の値下げ競争は当分できないと考えると、眼前のライバルより、隣の芝生を侵食するのは悪い手ではありません。
ただ、今どきいちいちテストマーケティングをやって、導入の可否を決めるというのは意思決定が遅すぎる。マーケティングの教科書としては、これで正しいのでしょうが、松屋・すき家が基本的に全国の店舗で、出しては引っ込めをやっている以上、スピード感が欠如している印象は拭えません。

この夏には、「小学生以下半額」というキャンペーンをやっていた吉野家。

親世代に知名度は抜群の吉野家が、「こども食堂」としての役割を担うのは社会的意義があります。

かつてはその名のとおり、「牛歩」と呼ばれるほどにのんびりした開発をやっていた吉野家。その一方、ここにきて外食産業の競争がかつて以上に激しくなっています。直近の業績は好調といってよいけれど、このスピード感でライバル2社だけでなく、外食の中で生き残っていけるのか。そして3年後、吉野家はどんな姿となっているのでしょうか。ビジネスマンのオッサンたちが、数分で食べて出ていく店でないことだけは確かなようです。

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      2018/09/17

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