シマダヤ流水麺に対抗するマルちゃん「つるやか」はどこまで売れるか

シマダヤの牙城に挑戦するマルちゃん

温かいかけそばよりも、ヒンヤリツルツルのもりそばが美味しい季節となりました。

蕎麦前をいただき、軽く蕎麦をたぐる……なんて小洒落たことができる美味い蕎麦屋が近くにあればいいものの、なかなかそういうわけにもいかない。ましてや、自宅でマジメに蕎麦茹でなどしたら時間はかかるし、夏場は暑くてたまらない。
そんなニーズに応えてきたのがシマダヤの流水麺。そんな流水麺に、「正麺」で40年に渡るインスタントラーメン市場を劇的に変えたマルちゃん東洋水産が挑戦する。

「つるやか ざるそば 2食入」「同 うどん 2食入」「同 稲庭風細うどん 2食入」 新発売のお知らせ | ニュースリリース | 企業情報 | 東洋水産株式会社
ゆでずに水でほぐすだけ マルちゃん つるやか|東洋水産株式会社

3月5日に発売されたばかりで、当面は関東圏と静岡県の限定販売です。

シマダヤを超えることはできるのか

流水麺は高齢者に最適の商品。何しろ火を使わずに、美味しいもりそばが食べられることは大きい。年寄りは火元の不安がつきまといますから。
流行に敏感な若者と異なり、一度食い込めば得られる果実は大きい。マルちゃんも相当本気と見ていいでしょう。

何はともあれ食べてみました、

麺はシマダヤより、ほんの少し細いような。細打ちの方が美味しく感じるもの。実測したわけではないのでわかりませんが、のどごしはいいです。

(グルメ番組風に)

味としては、シマダヤとほぼ変わらない感じです。

流水麺に対抗できるポイント

お手軽麺では市場を独占しているシマダヤ流水麺にも欠点はあります。主なところでは下記の2つでしょう。

1)1袋2人前で個包装になっていない。
→2人前だと多すぎる。中途半端に食べると中途半端に残る。
2)独特の酢のような匂い。

1については、当然のようにマルちゃん「つるやか」が対策をとってきている。1人前ずつの小分けになっています。ただ、流水麺が380gなのに対し、つるやかは180g×2で360g。量では流水麺が勝ります。このあたり悩ましいところ。保存のしやすさをとるか、自分なりの量をとるか。

2の独特の酢のような匂いは、流水麺よりも薄い気がしました。流水麺は食べている後半、あの酢の匂いがどうしても気になってきますが、つるやかはそれほど感じなかった。それは1人前の量からくるのかもしれません。

流水麺と同程度でも「つるやか」は売れる?

自分の評価としては、流水麺と同じくらいというところに落ち着きます。「流水麺よりもかなり美味しい!」ということは少なくともありません。

通常の製品であれば、先行品と同程度であれば、先行品が必ず勝つ。コーラ市場でどれだけ頑張ってもコカ・コーラを超えられないことを見れば、それは明らか。ただ、この「お手軽麺市場(?)」は、ちょっと話が違う可能性があります。
それは、製品そのものの完成度がまだ低いから。図に表すと下記のようになります。

例えば、パスタでは、自分で茹でるのとサイゼリヤで食べられるパスタは、ほとんど変わらない。コカ・コーラ同様、改善の余地は限りなく小さいとユーザーは感じる。こうした場合、同程度の商品で参入しても勝てる見込みはありません。

一方、日本蕎麦は、手打ち蕎麦店で食べられる蕎麦を限界点とすると、流水麺も、「つるやか」も、あくまでも及第点に到達しているにすぎない。改善の余地はまだまだあります。
こうした場合、同程度でも市場シェアを獲得できる可能性はある。特売などの価格政策でトライアルを誘引し、「こっちでもいいか」と思わせれば、流水麺のシェアを一定程度奪うことはできるはずです。

年寄りをターゲットにした製品だけに話題になることはないかもしれませんが、その市場は大きいと思われるだけに、夏場にかけて特に注目したい市場なのであります。

 

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