日清パスタヌードルの勝機はどこに
10月23日発売
発売からまもなく1か月となる、日清食品のカップヌードルの新バラエティ、パスタヌードル。ようやく買ってまいりました。
日清のパスタ系ヌードルとしては、ちょうど2年ほど前に発売して、微妙な物議を醸した「パスタスタイル」という商品がありました。そのことについては、過去にエントリーしております。
カップヌードルパスタスタイルの課題 - とみざわの神視点マーケティング
食べた結論としては、
日清のチャレンジ精神を体現したものとしては面白い「カップヌードルパスタスタイル」。商品としては、まだまだ改革の余地はありそうです。
といったところ。実際なくなりました。
もっとも日清にはスパ王がある。その他最近はチルドの「もちっと生パスタ」という商品もある。諦めればいいのに、それでも社内競合を仕掛ける。さすがは日清食品です。
作ってみた
「パスタスタイル」は湯切りをしましたが、今回はスープパスタ。湯切りナシ。しかも「平打ち麺」を使用。なぜか「平打ち」といわれると美味しそうに感じてしまいます。
開けるとこんな感じ。余計な先入れ・後入れ小袋がついていないのはカップヌードルのプライドか。
お湯を注いで待つこと5分。できあがりはこちらになります。
結構辛そう。食べてみましょう。
食べてみた
ひとまぜするとこんな感じに。
うーむ……。インスタ映えはしませんな正直なところ。
食べてみると、さすがはアラビアータ、結構ピリピリきます。でも辛すぎというほどでもなく、スープも飲み干せます。
デュラム小麦粉とは?
日清のプレスリリースに、平打ち麺の説明として下記の文章があります。
新開発の "平打ちパスタヌードル" は、デュラム小麦粉を加えることで、今までのカップヌードルの麺にはなかったパスタのもちもちとした食感を表現しました。
(「カップヌードル パスタヌードル 完熟トマトのアラビアータ・スープパスタ」(10月23日発売) | 日清食品グループより)
「デュラム小麦粉」とはなんぞやということで、Wikipediaで調べてみると、
主にマカロニ、スパゲッティ等の原材料としている。デュラムコムギは、タンパク質を多く含むが、粘り気が少ないため、デュラムコムギパンといった場合、パンコムギに適量のデュラムコムギを添加するのが普通である。
(デュラムコムギ - Wikipediaより)
とある。モチモチ感を出すために必要な小麦なんですな。たしかに麺はちょっと違いました。
パスタヌードルの勝機はあるか
湯切りの手間を省くことによりスープパスタとし、通常のカップヌードルでは憚られる「スープ飲み」をむしろプラスイメージとした。ここにチャンスがある。
つまりこの商品のライバルは、他の縦型カップ麺ではなく、クノールの「スープデリ」。
これまた強大すぎる敵。ただ、あちらは女性イメージが強い商品。ならばカップヌードルなら男性か。男にスープパスタを食べさせることができれば勝機が見えてくるでしょう。
男の腹持ちとしては、これだけだと正直微妙。そしてパスタだとおにぎりは合わない印象。そうなると、こういう組み合わせで買ってもらうことになりますか。
コンビニの駐車場でこのセットを食べる男性。ちょっとイメージしにくいですか……。
本気で勝ちを狙うなら、喫食シーンの提案ですが、若い男性には今さらテレビCMは効かない。ネット、それもスマホを活用したシーン提案が必要でしょう。それができれば、ひょっとするかもしれません。