松軒中華食堂が日高屋と戦うために必要なこと

好調松屋は勢力拡大中

牛丼チェーンという言葉はもはや適当でないかもしれませんが、吉野家、松屋、すき家の3大牛丼チェーンは、吉野家がやや苦戦、すき家は順調、そして松屋は好調を維持しています。

和風中華風外食チェーン既存店売上高対前年比

そんな松屋は、「松乃家」「松のや」といったカツ丼チェーンもじわじわと勢力を拡大しています。

先日ようやく初トライできましたが、美味しかったです。カツ丼もとんかつでもなく、ささみカツでしたが。

まだ131店(2017.8現在)で、ライバルの「かつや」の345店(2017.12現在)とは差がありますが、食材の調達力を考えれば、メニュー展開は「かつや」よりバリエーション豊富にできる。「増し増しチャーシューエッグチキンカツ丼」など、奇をてらったメニューを投入するのも、松乃家勢力を無視できないからでしょう。

そんな松屋グループが、今度は中華をはじめた。

日高屋や幸楽苑がライバル!? 松屋が醤油拉麺450円の新業態「松軒(まつけん)中華食堂」を烏山駅北口に明日22日(火)開店~アルコールやおつまみのちょい飲みメニューも - ネタとぴ

松屋でもちょい呑みができるよう、生のミニを出していますが、牛丼店はサッと食べて、サッと出ていくところ。どうも落ち着かない。ましてや牛丼チェーンはライバルもそれぞれ1000店超の規模を誇るため、これ以上の拡大は期待しにくい。そうなると、ちょい呑みで業績を伸ばしている「日高屋」の需要を食いたいと考えるのは当然のこと。

ということで、先日行ってまいりました。

千歳烏山駅改札からすぐ

松軒中華食堂は、京王線千歳烏山駅下車してすぐのところにあります。濃い緑色が落ち着いた雰囲気を醸し出している。ちょっとモスバーガーっぽい。

島型のカウンター席が真ん中にあり、その周辺にテーブル席。私は窓側のカウンター席に通されました。
なにはともあれ「ちょい呑み」だということで、生ビールを注文。

松屋はアサヒビールですから、ここも当然スーパードライ。日高屋は一番搾りなので、アサヒとしても、なんとか松屋に頑張って欲しいところでしょう。

おつまみチャーシューは高得点

アテとして、「おつまみチャーシュー」を注文しました。

これは美味しかった。日高屋のチャーシューは正直言って、パサパサでつまみとして成立したものではありませんが、松軒はしっとりとして脂身まで美味しい。オススメです。
食べようと思って、箸をとって、オッと思ったのがそのカタチ。

四角いです。

これはかなり重要。ちょい呑みは、食べては呑んで、呑んでは食べてをチョコチョコ繰り返す。箸を置いてはジョッキをつかみ、ジョッキを置いては箸を持つ。だから箸がコロコロされると困る。渡し箸が縁起悪いからというのは置いといて、これはポイントの高いところ。ただ、女性や子供はちょっと持ちにくいかもしれません。

ラーメンはかなり美味しい

もう1品くらい注文したいところでしたが、開店直後でもあり、昼時でもあり、外に行列が見える。ここはサクッとメインを食べて出なければということで、醤油拉麺(ラーメン)を注文。

連日でも食べて欲しいものだから、「70点から80点でよしとする日高屋の中華そば」と比べるのは、野暮というものかもしれませんが、それでもさすがに美味しい。スープを飲み干したくなる衝動にかられます。
そしてここにも「しっとりチャーシュー」が乗っているので、麺がのびるのを承知で、チャーシュー麺をツマミに呑むというのもアリかも。

お代は〆て1000円オーバー。

価格ではさすがに日高屋に勝てないか。でも、ハナから日高屋と真っ向勝負をして、大行列ができてもしょうがない。店内が大混乱して悪いイメージがついてしまいます。むしろ今はさまざまなデータを得る時期だから、価格を少し高めにして、客層を制限する方が賢明です。

松軒の課題

1号店が出たばかりですが、松軒中華食堂の課題はなんでしょうか。それは、

看板メニューが何かわからない

ということでしょう。
日高屋の看板メニューは、390円の「中華そば」ではなく、たった500円で1日分の野菜が摂れることが謳い文句の「野菜たっぷりタンメン」。オッサンたちは皆食べます。
そして、業態は異なれど、昼呑み需要で安定しているサイゼリヤは、なんといっても299円の「ペペロンチーノ」。どちらも、家でシロウトが再現するには難しいメニューです。野菜たっぷりに炒めるのは、実はかなりの量と調理の手際良さが必要だし、茹で時間まで考慮したら、パスタソースを使っても、ペペロンチーノを299円で作れるとは思えません。

松軒には、こうしたお店を象徴するメニューが何なのか、まだわからない。いちおう日高屋でいうところの「3個餃子」も用意して、真似られるところは、すべて真似をしています。

また、1品メニューも豊富だけど、それは日高屋に限らず、どこの中華店でも見られるもの。中華料理は、そもそもメニュー数が多く、ほとんどのメニューは一度は試されているでしょう。つまり、当たり前のメニューを、松軒流ヒットメニューに仕立て上げる必要がある。これはなかなかハードルが高い。そもそも中華系飲食店は、最近また勢力を拡大している「謎中華」を始め、敵がそこかしこにいる。

①納得の美味しさと業界最低価格
②自宅で再現することはほぼ不可能

この2つのポイントをクリアするメニューは何なのか。おそらくこの1号店で仮説検証を繰り返していくのでしょうが、コトはそれほど簡単ではありません。

実はカレー専門店回転寿司もひっそりとやっている松屋グループ。業績好調のうちに、激戦区の中華料理業態で一定の地位を築くことができるのか。まずは2号店以降の展開に注目です。

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      2017/09/21

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