君は崎陽軒メガシウマイ弁当を食べたか
崎陽軒がデカ盛参戦
横浜のソウルフード「崎陽軒のシウマイ」。シューマイではありません、シュウマイでもありません、シウマイです。そこのところ間違えないように。「広島焼き」という呼称に対し、広島県民がカチンとくるのと同じです。気をつけてください。
自分が子供の頃は、おふくろが夜遅くなる時、料理などできない親父が、仕事の帰りがけに横浜駅で買ってくる。それがシウマイ弁当。
新横浜新幹線駅構内の売店も、シウマイ弁当は12時前に売り切れる。それくらい人気なのであります。崎陽軒シウマイ弁当は日本一売れている駅弁でもあります。
ちなみに横浜スタジアムには、「横濱シウセージドッグ」なるものがあります。まだ食べたことはありません。
そんな崎陽軒が、期間限定で発売していた2つのお弁当。「メガシウマイ弁当」と「MINIプレミアムシウマイ弁当」。
崎陽軒|横浜工場弁当製造ライン新設記念 今だけ選べる3種の「シウマイ弁当」
食べるなら、もちろんメガ。残念ながら先週末で販売終了いたしましたが、Instagramに登場していたとおり、きっちり食べておきました。
大満足のメガシウマイ弁当!
パッケージはノーマルシウマイ弁当と変わりません。箱が長方形から、正方形になっております。
蓋を開けると、ドドンと見える一列のシウマイ。
しかも1個だけラインを外れている。こういうのはかなり重要。きっちり並べてしまうより、オマケ感、お得感を醸成してくれます。
そしてあろうことか唐揚げが2つも入っている!
これはいけませんな笑。
そして、人によっては真っ先に食べる、また人によっては重要な箸休めとなるマグロの照り焼が、心なしか大きい。
崎陽軒公式によれば、「通常の約1.5倍」ということです。これまたありがたい。
メガシウマイ弁当のメガな部分
メガな部分を整理いたしますと、こういうことになります。
具 材 ノーマル
シウマイ弁当メガシウマイ弁当 ごはん 俵8個 俵12個 シウマイ 5個 8個 鮪照焼き - 通常の1.5倍 鶏唐揚げ 1個 2個 厚焼き玉子 - 通常の2倍の厚さ 筍煮 - 通常の1.5倍 切り昆布 - 通常の2倍 千切り生姜 - 通常の2倍
なかなかのサービスぶり。ただしお値段はその分きっちり高くて、驚きの1250円なのであります。
ノーマルシウマイ弁当が830円であることを考えれば、1.5倍から2倍の増量をしているのだから当然ともいえます。正直に申せば、抵抗感はある。ただ、なんでもかんでも安売りになれてしまった自分の感覚が間違っているのかも。自社工場で製造し、自前の店舗をかまえ、それでこの値段で売ることが、きっちり利益を出し、従業員も、経営者も、そしてお客さんも皆納得できる価格なのでしょう。
メガシウマイ弁当の定番化はあるのか?
駅弁は当然のことながら、コンビニの影響を大いにうけている。地域住民からどれほど愛されていようと、便利さにはかなわない。そんなコンビニの波に負けじと、ヘビーユーザーを飽きさせない戦略は必要。
問題はこのメガシウマイ弁当は定番化するのかということです。
現実的には、工場の製造ラインを混乱させるだけなので、トータルのコストを考えれば厳しいところ。それでなくとも、崎陽軒のラインナップは増えてきておりますから。
デカ盛系は一般の飲食店に当たり前にある。だから必ずや飽きられる。だから定番化はリスクが高い。
ただ、期間限定弁当として定番化する可能性はあるでしょう。毎年恒例みたいなかたちで。ヘビーユーザーの多い崎陽軒だからこそ、飢餓感を蓄え、ここぞという時に短期集中型で賢く儲ける戦術がよいはず。
ということで、メガシウマイ弁当はまた来夏会いましょうという感じになると思いますが、さてどうなりますでしょうか。