日清サマーヌードルの黒歴史はホワイトに蘇る

日清の黒歴史

日清食品から久しぶりに興味をそそられる新商品が登場。

今度こそ! 日清"売れなかった"黒歴史の3品を復活--売れなかった理由も公開 | マイナビニュース
【ガチ検証】日清「黒歴史トリオ」は今度こそ売れるのか? 発売前に3種類を食べてみた結果! | ロケットニュース24

発売したのは、次の3つ。

カップヌードル サマーヌードル
日清のどん兵衛 だし天茶うどん
日清焼そば熱帯U.F.O.

「サマー」とか、「熱帯」とか、もうそれだけでバブルの名残りを感じさせます。やはり黒歴史です。

3つまとめて買ってもいいのだけど、自分は「焼そば」は食べない。家族が食べるかもしれないけれど、不評だったら困るので、「サマーヌードル」と「だし天茶うどん」の2つを買ってみました。

能書きはこうだ!

どちらの商品にも、パッケージに黒歴史のことが書いてあります。

「サマーヌードル」は1995年の発売だった。そして「レモングラス」を使用している。うーん早すぎ! タイ飯ブームの昨今であればという願いを込めての再登場です。

「だし天茶うどん」は2002年の発売。自分がサラリーマンをやめた年です。こんな商品ありましたっけね。
「だし、天ぷら、お茶づけ、結局何味が伝わらなかった」というメッセージが、広告訴及の限界を感じさせます。そもそもこれは「うどん」ですもんね。でも今は「だしブーム」。そこに乗っかりたいという強い意思。

いきなり両方食べて、哀しい気持ちになってもなんなので、とりあえず「サマーヌードル」をいただきました。

サマーヌードルを実食!

ラベルを開けてみると、中味はこんな感じ。

ごく普通に見えます。香りもあるような、ないような。
昨今のカップヌードルは、世界各地のエスニックヌードルも定番化しているので、目新しさも感じません。

お湯を注いで、待つこと3分。できあがりはこんな感じです。

謎肉のかわりに、ベーコンが入ってます。食べてみると、「ん?」と思うほど普通。辛さも特にない。「トムヤンクン味に比べれば辛さは全然ないな。チリヌードルってこんな感じだっけな」なんて考えながら食べました。
上記ロケットニュースの記事にも、やはり「一言でいえば物足りない」とバッサリ切られています。そのとおりの味です。

黒歴史を表に出す余裕

それにしても「黒歴史」。どこの会社にも1つや2つ、いやもっとたくさんの黒歴史商品があるはず。

売れるわけねえだろ、こんなもの!

と社内の誰もが思っても、偉い人がゴーサインを出した以上、走り出したら止まることはできない。残るのは、返品の山と疲弊した関係者の心。その商品名を二度と口にすることなどないと思っても、喉に刺さった小骨、爪の隙間にできるささくれのように、時折気になっては、心にさざ波が立つ。

自分は、商品らしい商品は作ったことはありませんが、「黒い企画書」ならいくらでもあります。そして、下手に受注をしてしまったがために、「漆黒の仕事」となったネタとか。思い出すだけで、苦々しい思いがこみ上げてきます。

下記のニュース記事に、担当者のインタビューがあります。

日清の自虐商品“黒歴史トリオ”登場!「頭おかしいは褒め言葉」に映る創業者のDNA | ニュースウォーカー

ポイントはこの部分でしょうか。

――今回のプロモーションの中には、他にも過去の商品発表リリースにツッコミをしていくというものもありました。とても斬新で面白い企画だと思ったのですが、先人たちを否定することになってしまいますよね。どんな気持ちでツッコミをしていたのでしょうか。
担当者「当時、この商品発表リリースを書いた人たちが、今はかなり偉くなっていて、大変気まずい思いはしました(笑)。いま見るとちょっと笑えるものも、当時の担当者は、彼らなりに真剣な思いで作っていたものなので。でも、いま見るとやっぱりちょっと笑える。なので、臆せずツッコんでいます」

この手のネタ商品は、マイナー企業がやっても話題にならない。一方で、今は昇進されてエラくなった方々の黒歴史を表に出すことは、当事者にとっては「恥」ともいえること。だから、お上品になりすぎた企業では疎んじられる。
でもそんな黒歴史を笑い飛ばしてしまう余裕。ブラックなネタ商品ではありますが、ホワイトな企業風土でないとできないことです。

マルちゃん「正麺」の大ヒットから、一時混沌としたインスタント麺業界ですが、やはり王者は揺るがずといったところなのではないでしょうか。

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