富士そばのラーメンはじわじわと

丹会長のお言葉

日本が世界に伍していくためには、就任前のトランプ大統領にいち早く会いに行き、施政方針演説にその名を取り上げられるよう仕向けるソフトバンク孫正義さんのような方も大切。でも、若者にすべてをおっかぶせるような政策に、多くの方が疲弊しているのも事実。
そんな中、注目を集める経営者の1人が、富士そば創業者である丹会長。

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昔やっていたサイトで、「1号店探訪」というマニアな企画を地道にやっていたのですが、その時富士そば本社にわざわざ電話したことがあります。「1号店てどこなんすか?」ということで。
答えは、「3つあるよ」ということ。1つは田町のお店。これは当時すでになかった。あと1つは新宿で、最後の1つは、今沖縄そば屋になってしまった、渋谷マルキュー斜め前にあった店でした。

その時電話口に出られた方が、結構年輩の声で、「なんでそんなこと調べてんの笑」という感じの喋り方でした。ひょっとするとあれは丹会長だったのでは……と思っております。

チャレンジする富士そば

その富士そばの2代目は、会長の息子さん。こんなやり方で店舗を引っ張っているようです。

社長が自ら率先して「失敗」してみせれば、社員も変わる! 「富士そば」2代目社長の哲学 (現代ビジネス) - Yahoo!ニュース

USJを退任した森岡さんが、社内の空気を変えるために、「バットを振ったで賞」みたいな表彰をしている場面が、NHKの「プロフェッショナル」で取り上げられていました。失敗を恐れるあまり、挑戦しなくなることは、大企業病の原因のひとつ。それを打破するためには、三振を恐れず、バットを思い切り振ること。結果は失敗だろうが、笑われようが、挑戦した人を表彰するシステムを導入したことが、今のUSJの隆盛につながっているはずです。

富士そばも同じ。
創業家の2代目であれば、自ずと社内の注目を集める。いろいろな経歴の店員の多い富士そばで、たぶん路頭に迷うことはないであろう2代目。遠ざけられたり、疎んじられたりされたら、崩壊への道を突き進む。だから社長自ら挑戦する。もちろん失敗することもある。でもそれでいい。

長い前フリでしたが、こんなことを始めているのも、富士そばのチャレンジのひとつだと思います。

まだ一部の店舗ですが、ラーメンを提供しています。

武蔵小山の富士そばにて

いわゆる「中華そば」っぽいラーメンに加えて、「煮干しラーメン」も始めた。早速行ってまいりました。
場所は、関東一の商店街である武蔵小山パルムにある店。

入ってすぐのあたりにあります。

「煮干しラーメン」のポスターがおわかりいただけるかと。

「昔ながらの…」はメニュー名としては、普通に「ラーメン」で30円安い。

ということで、早速食べてみました。

450円でこれならという味

通常のそばよりも、ちょっと待ち時間があるのはラーメンだからか。もっとも富士そばでは、タイミングによっては、麺を茹でる数分待たされることがありますが。

出てきたのがこちらです。

なかなかの本格派。玉子が半熟だったらベストでしょうけど、これは致し方ないか。胡椒はデフォでついてきます。

食べる前から、煮干しの香りがプンプン。スープは若干ドロっとしていて、煮干し感満載です。
麺を食べてみると、結構ツルツル。450円でこれなら文句はないかと。そしてチャーシューが美味しい。これはポイント高い。ワカメは好みが分かれるところかもしれませんが、自分はOK。色味としても大切です。ほうれん草で行きたいところでしょうが、原価がアップしそうですし。

麺の量は、立ち食いそばと同程度だから、おなかいっぱいラーメンを食べたい人には向いていない。営業マンが会社に戻る前、おやつがわりに食べるラーメンとしては最適ではないかと。

結論としては、450円でこのバランスなら十分アリです。

日高屋などへの影響は?

富士そばがラーメンを本格投入したら、影響を最も受けるのは間違いなく日高屋でしょう。折しも、今日の朝刊に、売上でついに幸楽苑を抜いたという記事が出ておりました。

ハイデ日高、幸楽苑上回る  16年度売上高 「ちょい飲み」好調 :日本経済新聞

ちょい飲みで絶好調の日高屋。幸楽苑が異物混入でバタバタしている中、超安定した売上を確保しております。

ただ、安定しているとはいえ、大きな伸びはない。油断することはできません。

ちょい飲みがウケている日高屋ですが、290円という驚異的な価格の「中華そば」も人気メニュー。でも、時々食べるとがっかりすることがあります。それはチャーシュー。

超シンプルで、カツオだしで美味しいのだけど、このチャーシューはさすがにねぇ……。出てきた時、「べ、ベーコン!?」と思いました。
これに比べたら、富士そばのチャーシューは柔らかくて、味も染みていて美味しかった。

450円と290円では、価格は勝負にならない。ただ、「ちょい飲みの〆」ではなく、「ちょっとラーメンでも食べてくか」という人には450円と290円の価格差の影響は大きくはない。800円のラーメンを食べるほどではないという感覚で、メニューを選びますから。

店舗数は日高屋の397店に対し、富士そばは120店ほどと、まだまだ差がある。でも、看板メニューの1つである「中華そば」の売上をコンマ何%かでも食われることは、日高屋にとっては痛い。
日高屋神田会長が「せいぜい75点くらい」と称した「中華そば」。もう一段階のブラッシュアップが必要かもしれません。特にチャーシューの。

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