鳥メロはワタミを救うのか
わたみん家から三代目鳥メロに
日経のこの記事を読んだ時、「まあ当然だよな」と思っておりました。
でも、まさかその対象店が我が家近くにあったとは驚きました。
以前「わたみん家」だったところが、「あ~閉店したな」と思ったら、ある日突然、バカでかい看板につけかえられてビックリ。
右手の入口あたりが、まだ「わたみん家」のカラーが残っているのがおわかりになるかと。
ということで、開店から1か月あまり。オペレーションもそろそろ落ち着いた頃だろうということで、行ってまいりました。
三代目鳥メロには先代がいた
「鳥メロ」は、正式には「三代目鳥メロ」というらしく、設定として初代、2代目がいるみたいです。
そしてここのウリは、スーパードライの中生が199円であること。
アサヒビールが全面的にバックアップしているようで、エクストラコールドは399円。「男前」はデカいだけみたいです。
とりあえず199円なら中生からいくしかない。
グラスもしっかり冷えておりました。
突き出しとして、塩昆布を添えたキャベツが出てきます。
肝心の焼鳥はどうだ
焼鳥のメニューはこのようになっております。
いつもは塩でいただきますが、せっかくなので盛り合わせをタレで注文してみました。
出てきたのが、こちらです。
美味しかったです。セセリが入っているのもよかった。
最近のこの手の店にありがちな、「ラーメン」があるのもポイントか。「親子丼」は調理が簡単ではないと思いますが、どうなのでしょう?
味はそこそこなのですが、オペレーションはまだまだダメでした。というのも店内が広すぎ。調べてみると、124席もあります。
分煙しているのはよいのですが、あまりにも広すぎて、外国人店員さんも含め、対応がドタバタしておりました。これはいずれ慣れる日が来るのか、それとも……。
というのも、実はこのあたりは持ち帰り専門も含め、焼鳥関係の店が極めて多い。今回せっかくなので、全部写真におさめてきました。
実は焼鳥激戦区である我が街
東横線の駅を挟んで、2つの商店街がありますが、まずは一番東のはずれから。持ち帰り専門店の老舗です。
その少し駅よりには、古びたショッピングセンター内に赤ちょうちんだけ見えます。
ここはすでに閉店しておりますが、結構な人気店です。法政のキャンパスに近いところに移転しており、立ち飲みもできるようになっております。
そのまた少し駅よりには、重厚な構えのお店。
そのすぐ隣には、持ち帰りチェーン店である「ふなちゅう」がある。
また少し裏手には、こちらもチェーンの「すみれ」がある。
「鳥メロ」の側とは、商圏は異なりますが、駅の東側だけでこれだけあります。
駅西側にもこれだけある
では西側にまいります。
なんといっても、「鳥メロ」より手前に、白木屋が「豊後高田どり」という店に転換しました。
何も同時期に乗り込んでくることないのに……。
その少しウラを行くと、こんな店も。
全品280円均一の鳥貴族を意識した店です。店内はコンクリ打ちっぱなしで、正直汚いのですが、案外美味しいです。
また、自分の駅までの動線には、いかにも老舗っぽい店もあります。
一見さんにはハードルが高い店。一度も行ったことはありません。
さらに西に行くと、私の土日昼間の憩いの場「てついち」があります。
鉄板酒場ですから、厳密には焼き鳥店ではありませんが、ここの鶏串焼きは焼き鳥店に十分張り合える一品です。ただ最近気の利いた女性店員さんがいなくなって、客足が伸びていないように見えます。
そこから少し行くと、裏路地から移転してきた比較的新しいお店がある。
そのすぐ反対側くらいに、一見焼き鳥店に見えないこんな店も。
ここは美味しいです。店内もおしゃれで、サービスもしっかりしています。
そこからさらに西に行くと、焼鳥ではありませんが、閉店してしまった唐揚げ専門店が……。
そのすぐ先に全く同タイプの店ができたのだから、やむを得ないか。
そのまた先には、焼鳥持ち帰り店があるのですが。
多すぎますね。
焼鳥、唐揚げはブームなのか
大手居酒屋チェーンが、総合居酒屋の看板を架け替えるのは当然の成り行き。ただ、魚介系は天井が見えつつある今、焼鳥に進出しているのは、鳥貴族が好調なるがゆえか。
実は鳥貴族はいまだ行ったことはありません。行ったことはないのですが、カンブリア宮殿に社長が出演した回は、大学で教えていた頃に、何度も何度も学生に見せていたので、妙な親近感があります。
2015年4月9日放送 鳥貴族社長 大倉 忠司(おおくら ただし)氏|カンブリア宮殿:テレビ東京
この出演時、「1000店」を目標に掲げておられましたが、それだけの需要があると見越しているのでしょう。だからこれだけライバルも参入してきた。
もちろん、飲み屋、持ち帰り店以外に、焼鳥はスーパーやコンビニでも売っています。廉価で手軽で、しかもササミなどは身体を鍛える方にも向いているという鶏肉。焼き方やタレ・塩にこだわれば、キリがありませんけど、実は素人でもそこそこはできてしまう焼鳥。
今回、ワタミだけでなく、白木屋も参入してきましたが、勝算は必ずしもないでしょう。ライバルがあまりにも多すぎます。その一方、大手参入におびえる地元店は、一時的にせよ影響は無視できない。嵐が過ぎ去るのを待つだけなのか、それとも積極的な対抗策に打って出るのか。
1年後、これらの店は、いったいどんな姿となっているのでしょうか。
2016/10/12