ユニクロがダメだと思う小さな理由
ユニクロ叩き?
マクドナルドが最悪期を脱したようで、その視線が今度はユニクロに注目が集まっているように見えます。その背景には、「しまむら」が値上げをしたのに好調を維持していることもあるかと。
下記の2つの記事は、無断借用かと見紛うほどタイトルが酷似している。
ユニクロとしまむら、なぜ明暗が分かれたか | 東洋経済オンライン | (2016.3.15)
「ユニクロ」と「しまむら」 なぜ業績で明暗が分かれたのか - Yahoo!ニュース(2016.5.5)
それほど今この2社は好対照な業績を示しているのであります。
ユニクロのジャケットは良い
実はここのところユニクロ製品を買う頻度が高まっております。理由の1つは浜松にいた時、車で買いに行きやすかったということもありますが、それだけでなく、
まあユニクロでもいいか
と思っていたこと。自分のようなオッサン世代に、そうイメージされてしまうことが、そもそもユニクロが伸び悩む一因ではないかと。
実際にモノはいいと思います。昨年買った夏用ジャケットは、軽いし、シワになりにくくて、大変重宝しております。昨秋大学に「家康くん」の講演に来ていただいた浜松市役所職員の方と、丸かぶりしてしまいましたが。「それ、ユニクロですよね?」って。
家康くんとともに全国に出張されている職員さんも、「カバンに丸めて突っ込んでもシワにならないからありがたい」と言っておりました。モノはいいんです、ユニクロは。
でもユニクロのジャケットはイラつく
でも、そのコンフォートジャケットにも小さな不満はある。
ユニクロ MEN コンフォートジャケット - UNIQLO ユニクロ
1つは、内ポケットが左側にしかないこと。胸ポケットにワサワサ入れるのはダサいのは承知しておりますが、その一方、自分はなるべく手ぶらにしたいと考えている。だから左胸には携帯、右には長サイフを入れたい。それができない。
とはいえ、このジャケットは軽さが自慢。だからポケットはあくまでも飾り。それは理解できます。
問題は別なところにある。
夏用ジャケットがよかったので、秋冬用のも買いました。少し厚手で裏地があるのを。
生地はしっかりしているし、今度はちゃんと右胸裏側にもポケットがある。しかしこれが使えない……。
長サイフを入れると、こうなります。
特段大きなサイフというわけではありません。でもこれではボタンが止められない。落とす不安があるため、これでは使えません。いったい何を考えて、このポケットを作ったのか? スマホが入ればいいやという発想なのか。理解できません。
気づかないユニクロ
いつぞやコナカで買ったジャケットだとこんな感じで収まります。
一般的な紳士服店だったら、サイフが出っ張るなんてことはありえない。しかし今のユニクロは、そのありえないことが起きている。
紳士用ジャケットの内ポケットなんて、自分たちで試着して、確認しているだろうに、男用の長サイフのサイズに合わないことすら気づかない。
業態は違えど、セブンイレブン鈴木前会長だったら、こんなこと絶対に許さないはず。ユニクロ柳井さんは、どう思っているのか聞きたいところです。
現在のユニクロの不調は、かつてマクドナルドが陥ったのと同様、価格設定の迷走といわれておりますが、そういった大きな要因とともに、こうした小さな部分が徹底できていないことも影響を与えているはず。
品質そのものは良いはずなのに売れないというのは、人為的なミスがいつの間にか積み重なっているから。気づくことができないのは、1人あたりの業務が多すぎるためか、それとも仕組みが悪いのか。
いずれにせよ、かつてのフリースのような大ヒット商品が登場すればよいという問題ではないと思います。