サイゼリヤソーセージグリルの変化
変わっていたソーセージグリル
チョイ呑みをここまで定番化したのは吉野家ではない。間違いなくサイゼリヤ。そのサイゼの定番ツマミである「粗挽きソーセージのグリル」。
お値段も手頃で、しかもカポナータというのがなんともゴッドファーザーっぽくていい。
カポナータはイタリア・シチリア島の料理。ラタトゥイユはフランス料理。
意外と知らない「カポナータ」と「ラタトゥイユ」の違いとは? - NAVER まとめ
ところが、このカポナータが消えた。
おいおい、これは「若鶏のグリル」にのっかっているソースではないですか。
メニューには「野菜ソースと一緒に」と提案している。でもこれはどうみてもコスト削減。サイゼリヤはこのあたりが徹底している。
ミックスグリルの変遷
サイゼリヤがテレビで話題となったのは、テレ朝系の番組で川越シェフらに「ミックスグリル」のコスパの良さを絶賛されたのが最初ではないかと。
そのミックスグリル、以前はこうでした。
目玉焼きののったハンバーグにソーセージ2本、さらにベーコンがついて、コーンにポテトまである。これで当時は500円くらいだった(490円だったか…)。
ところがその後一時ソーセージが消え、辛味チキンになったことがある。
これはかなり食べにくかった。フォーク片手にホイホイ食べたいメニューに、骨付きチキンはいけません。
結果今はこうなっている。
粗挽きソーセージ。おつまみの粗挽きソーセージを使い回す効率のよさ。しかもお得感あり。今は599円ですが、それでも納得でしょう。
客も店も納得のコスパ
今、業績好調のサイゼリヤ。今朝の日経にもこんな内容で取り上げられておりました。
サイゼリヤ44%増益 9~2月最終、低価格維持で客数伸びる :日本経済新聞(有料会員限定)
業種は異なるものの、UNIQLOが価格設定で迷走するのと好対照です。UNIQLOはやはりコスパが悪いのか?
サイゼリヤは、たまに食材が調達できないことがあるのか、ポテトが一時こんなスタイルだったこともありました。
ポテトはハンバーガー店のフライドポテトみたいなスタイルだったこともあるはず。それが結局今の皮付きに落ち着いた。この方が調理コストは減らせますから。
サイゼリヤは、このような運営効率を考えたたゆまぬリニューアルが利益の源泉となっている。決して、安い原材料を仕入れて、安く売っているだけではない。
手間をかけることを惜しまず、でも効率も同時に考える
これができているうちは、サイゼは庶民の味方であり続けるはずです。