69年目の新装開店中華そば浪花
創業昭和23年
以前、浜松でホテル暮らしをしている時、何度か行ったことのあるラーメン店「浪花」。年末で店を閉じ、移転するとのこと。
昭和23年の創業ということもあり、以前の店舗はかなり老朽化しておりましたから、やむなしか。
散歩がてら偵察
近頃運動不足が身にしみているので、暇を見つけてはウォーキングという徘徊をしているのですが、「そういえば『浪花』の新店まで歩いていけるな」と気づき、テクテクと行ってみました。
新店は、街道沿いの飲み屋街の一角にあります。
旧店もそうでしたが、赤い看板に「浪花」の文字が印象的。のれんは、紺色から白に変わりました。
この日は時間帯も夕方だったため、食すこともなく帰路に。
さっぱりと食べられる
もろもろの仕事も一段落した日、ようやく新店「浪花」に行くことができました。
お昼の時間帯に行きましたが、店内には先客2名。
注文はもちろん「中華そば(醤油)」。はい、こちらです。
シンプルでいいですなぁ。横浜家系も好きだけど、オジサンにはだんだんつらくなってきた。シンプルな中華そばこそ、長く愛せるラーメンです。
具は、チャーシューにメンマ、海苔に小ネギ。黄色いのは柚子でしょうか。
こちらの最大の特徴は、タレにラードを使っていること。通常の「中華そば」は見た目もさっぱりしておりますが、ここのは油が浮いている。でも意外なほどさっぱり食べられます。そのアクセントとしての柑橘系なのでしょう。
タレにはラードを使用している為、冷めにくく甘さやコクが程良く出た自慢の味。見た目は脂が浮いておりますが、食べてみると意外とサッパリしております。
(「お品書き | 中華そば 浪花」より)
変わらぬ味とは
食べログのレビューに、まだ新店のものはない。でもずっと変わらぬ味なのだから、今さらということかもしれません。
こちらは、3年前の4月に食べた時の画像。
カウンターは旧店と同じ真っ赤。スープの色味が濃くなっておりますが、それはガラケーで撮影したためかと。まったく変わっていないと表現して差し支えないでしょう。
「浪花」はメニューも限りなくシンプル。「中華そば」「ワンタン麺」「チャーシュー麺」「つけ麺」「穂先メンマ麺」。これだけ。スープも醤油と塩が選べるだけ。餃子も炒飯もない。
70年近くずっと愛されてきたラーメン店。それは味もメニューもシンプルなるがゆえか。
固定客をしっかりつかんだら、むやみに手を広げ過ぎない。ロングセラーの肝として、ぜひ心に刻んでおきたいことであります。