伊予名産松山あげを食べてみた
なかった刻み揚げ
元祖毛嫌いされる食べ物として「油系(脂系)」があります。デブの素というイメージの根幹を成しているといっても過言ではない。
でも人間が「美味しい」と感じるには、脂も重要な要素であると教わって以来、適量を取るようにしております。だから鍋物にも油揚げか刻み揚げは欠かせない。コクも出ますしね。
で、先日「刻み揚げはないか……」とイオンを探しまわったけれど、なかった。油揚げはあるけれど、なんか「刻み揚げ」が欲しかった。
店内をウロウロして巡りあったのがこちらです。
巡りあったというより、刻み揚げっぽいものは、イオンにこれしかありませんでした。
松山あげとは?
「松山あげ」というこの刻み揚げというか、油揚げを砕いたようなものは、伊予特産がウリ文句。
たしかに関東でも、浜松でも見たことはない。自宅近所の地場スーパーで見かけたことがあるというカミさんの情報はありましたが、まず見ないでしょう。
100年以上も「松山あげ」を売り続けている程野商店さんのサイトにあるように、最大の特徴は
保存期間の長さ
です。これはとても重要。通常の油揚げは1週間程度しか持たない。だからスーパーでも、値下げ品としてしばしば売られております。
しかも常温保存。これはさらに重要。軽い割にかさばりますが、冷蔵庫を邪魔しません。ありがたやありがたや。
早速使ってみた
ということで、ある日の鍋にガバッと投入。
通常の油揚げよりも、原型はかなり薄い状態と思われます。だから、すぐに小さくなります。こんな風に。
最後の最後に投入して、すぐ食べるのがコツですな。
甘みもあって、これはかなり美味しい。
味噌汁にも投入
せっかくなので、味噌汁にも使ってみました。
いや~油だらけ! これまた美味しい!
程野商店さんにはオンラインショップもあります。
ただ、当然のことながら、所詮は油揚げなので、単価は安い。なので、最低でも15袋入りから、覚悟を決めて注文しないと。場合によっては、他の方とシェアするとか……。
しかし、ローカルフードにはいろいろあるものですな。江戸時代からあるとされる「松山あげ」。しかしその発端は、4代目社長の言葉にあるように、
案外余ったものを使って、遊び心から開発されたものではないかと思います。
(松山あげの歴史 | 伊予名産 松山あげ 程野商店より)
との推測は、あながち間違っていないでしょう。商品開発の原点は「遊び心」。楽しさが背景にあるから、長く続けられる。大切なことです。
一人暮らしでは、とても手に負えない量ですので、自分はまたいつか出くわしたら買おうと思います、積極的に。
あ、Amazonでは「大判3枚」から売っていますな!
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2015/12/25