ひやおろしというネーミング

日本酒が美味しい季節

いつもはビールを飲んで、あとは焼酎前割り。その後、翌日のスケジュールがヒマならワインを呑んだり。

家で日本酒を飲みたくなるのは、それよりさらに余裕がある時。
不思議なもので、そうなるとツマミも塩辛が欲しくなったりする。

15101101

花の舞酒造のひやおろし

で、先日買ったのは浜松は花の舞酒造の「ひやおろし原酒」。

15101102

買った理由は、この

ひやおろし

というネーミングに尽きます。

ひやおろしとは何だ?

それまで「清酒」と呼ばれることがせいぜいだった日本酒に、「吟醸」というものがあることが広まったのはバブルの頃か。ビールで「吟吟戦争」なんてものまで勃発するほどブームとなりました。

その後、「山廃仕込み」とか「生酛造り」とか、わかったようでわからない製法が、そのまま日本酒のブランド感を醸成してきた。
「山廃仕込み」は、「山卸」という作業を廃止したから「山廃」。それは本を読んで知っていた。では「ひやおろし」とはいったい何?

こちらにこのように書いてあります。

「ひやおろし」とは、江戸の昔、冬にしぼられた新酒が劣化しないよう春先に火入れ(加熱殺菌)した上で大桶に貯蔵し、ひと夏を超して外気と貯蔵庫の中の温度が同じくらいになった頃、2度目の加熱殺菌をしない「冷や」のまま、大桶から樽に「卸(おろ)して」出荷したことからこう呼ばれ、秋の酒として珍重されてきました。

(「日本名門酒会 公式サイト - ドキュメント-【ひやおろし】index」より)

日本酒は本来、貯蔵前に1度、出荷前にもう1度と、計2度の加熱殺菌をする。「ひやおろし」はその2度目の加熱殺菌をせず、「ひや」のまま出荷したもの。
ちなみに花の舞酒造の説明は、こちらにあります。

今月のイチオシ商品「夏を静かに越した熟成の味「ひやおろし」」|花の舞だより|花の舞酒造

15101103

秋という季節限定の日本酒でもある「ひやおろし」。ラベルのマップにあるように、濃醇だけど辛口で、とても飲みやすかった。ついつい塩辛の消費量も増えてしまいますな。いかんいかん。

購買意欲をそそるネーミング

先日、近隣の高校にお邪魔をし、製品開発の相談に乗った時のこと。先生から、「いろいろな要素のうち、何を一番重視すればよいですかね?」と聞かれました。
その際、

ネーミングです

と答えました。

作っているのは、こんなマフィン。

15101105

実際の製品開発では、さまざまな要素が絡み合いますが、その高校では使用する原材料が限られている。原材料は、本来廃棄すべきものを有効活用したものなので、付加価値を見出すことは難しい。

また、食品であるので、試食してもらえば、好き嫌いの判断はつけられてしまう。わかりやすくいえば、「試用(使用)後は決着がついてしまう」。だから、その前にいかに多くの人を引きつけるかが重要。そのためには、

人の興味を呼ぶネーミングが大切

というわけです。

高校生も先生も、「う~ん」と頭を悩ませておりました。「ひやおろし」のラベルを見て、私が思わず買ってしまったような、そんな行動に結びつくネーミング。来週再びお会いするので、どんなものを考えてくるのか、楽しみであります。

15101104

【9月10日発売】『ひやおろし』飲み比べセット720ml×5本

Google AdSense2

Google AdSense

      2015/12/25

 - 自腹でレビュー, 飲み物 , ,