企画は優勝!ハマスタBAYビアガーデン!
目 次
秋風はすでに吹いている
優勝? なんすかそれ?
CS? 顧客満足度はこれからの時代には大切なことです。
暑い暑い夏も、台風の到来が秋をももたらしたようですが、我が横浜DeNAベイスターズには、とうの昔に秋風が吹いておりました。いや秋を通り越して、厳冬期のブリザードかもしれません。
DeNA今季初最下位まで1厘、延長戦落とし4連敗 - 野球 : 日刊スポーツ
なんだ、今季初じゃないか。今まで何年間最下位まっしぐらだったと思ってんの。こんなんじゃ全然くじけませんて。
ハハハハハハ…………。
ということで、今のうちに書いておかないと、タイミングを逸しそうなネタをおひとつ。横浜スタジアム場外でやっている「ハマスタBAYビアガーデン」についてです。
スターナイトは悪夢から歓喜に
先週「スターナイトイベント」が行われた際、BAYビアガーデンに行ってまいりました。そう、ベイスターズファン現状唯一といってよい心の支えにして、命綱ともいわれる、新人山﨑康晃投手が、新人最多セーブ記録更新を達成した夜です。
だいたいスターナイトというイベントの呪われっぷりは、もはや伝説となっております。初勝利に何年何試合費やしたか、もう忘れました。忘却は最高の精神衛生法です。
心機一転、向かうハマスタ! 最寄り駅に着いたら、来た電車がベイスターズ電車。通称ベイ電!(勝手に名づけました)。吉兆です。
ハマスタ最寄りのみなとみらい線日本大通り駅には、美しい試合速報のサイネージがある。気分はいやでも高まります。
ベイスターズ戦士ホームランで生ビール半額
ビアガーデンに到着すると、「座れないとイヤだな……」と思っておりましたが、あっさりテーブル席を確保。平日だったし、コアなファンはみんな中に行っていたのでしょう。1~2人であれば、椅子は確保できる。全時間帯をとおして、そんな状況でした。
着席とともに、当然生ビールを買ってくる。周囲に露店が立ち並び、自力で飲食料は調達するシステム。1人だと席の確保がしにくい。いくなら家族・友人と行きましょう。自分はカミさんと2人で行きました。
生ビールは大が1杯600円。大といっても350mlくらいか? チト割高感あり。
しかし!
ベイスターズ選手がホームランを打つと、これが半額になるのであります。この生ビール画像は、自分がおかわりを買ってきた時のもの。
買って、着席するまでのわずか数十秒の間に悲劇は起きました。
今季それまで
34安打で5本塁打を放ちながら、
わずか7打点という奇跡の打撃成績
を誇っていた2012年ドラフト1位の白崎浩之選手が、まさかの初回ホームラン! しかもバースデーホームラン!
その後スピーカーから聞こえる男性の声。
ただいまより限定50杯!
生ビールが半額となります!
どうぞご利用ください!
は? 早く言えよ!
スーパードライ売店の男性店員の声が虚しく響きました……。なんだよ! あと1分早く打てよ!
からの嶺井の決勝本塁打!
ヤクルト相手に先制した喜びとともに、600円が300円になるという夢の生ビールをGETできなかった悔しさがないまぜになる心。
しかし、歓喜の瞬間はすぐにやってまいりました。
3回裏、今季プロ初本塁打を打っただけだった捕手嶺井博希が、まさかのホームラン!
今度はカミさんに走ってもらいました。
そして今度は見事300円生ビールを2杯GET!
嶺井! ありがとう!
そして歓喜の勝利!
試合は投手戦の様相を呈し、ヤクルトに1点追い上げられたものの、最後は冒頭記したように、山﨑康晃投手が抑えて勝利。
ニコ生からはじまった「や!す!あ!き!」コールは、今やビジター球場でも見られる光景となりましたが、もちろんここBAYビアガーデンでもやる。
小さな大魔神に締めくくってもらわないと、ファンは収まりがつかない。野球に興味がない人がみたら、ちょっと異様な光景に見えるはず。そのくらいの盛り上がりです。
そして勝利のヒーローインタビューは、誕生日の白崎、好投した新人サウスポーの石田投手に、山﨑投手の3人。
いや~めでたしめでたし。スターナイトイベントの花火も、チラリと見えました。
3万人しか入れないスタジアム
日本で最初にナイトゲームが開催された平和球場を建て替えた横浜スタジアム。完成からまもなく40年になります。
完成当初は「なんて高いフェンスなんだ!」「ホームラン出るのか?」と心配されたものですが、今はホームラン量産球場として有名。選手のレベル、打撃技術の進化を身をもって体験しております。
しかし、横浜公園という小さな都市型公園内に作られているので、これ以上の拡張は無理。土地が余っているみなとみらい地区などに新型ドーム球場建設が期待される要因です。
横浜にドーム球場を 建設検討会、今秋設置へ|カナロコ|神奈川新聞ニュース
ただ、これにもまだまだ時間がかかることは明らか。しかもハマスタとの契約は2019年まで残っている。現状を有効活用することは喫緊の課題なのであります。
試合後もこれだけの人が残る
入場料収入には限界がある。自ずと球場外で儲けないといけないのは当然のことでありますが、とはいえスタジアムすぐ横にビアガーデンなんて作ったら、街の飲み屋からクレームが来るのではと思いました。しかし、その辺の配慮は欠かさないのがDeNAのニクいところ。
「試合後は提携するお店で二次会を」という案内が、ビアガーデン各テーブルにある。
そしてなんといっても、夏休み中でもあり、さらに劇的な勝利の余韻もありましょうが、試合が終わり、30分以上たっても、なおこれだけの人が残っているという事実。
大型スクリーンに映し出される一投一打に歓喜(そして落胆)するのは、言ってみれば力道山に興奮した昭和の光景と同じ。50年以上たち、さまざまな技術は進化しましたが、結局人間の行動パターンは何にも変わらない。そこを丁寧に突いていけば、必ずや集客は可能なのだなと思いました。
そしてチームは墜落寸前ながらも、球団経営は優勝間違いなし!
それもまた事実なのであります。ふぅ……。
実は下の子供は球場内で観戦。白崎選手の記念ユニをすでに買っていたので、無料配布されたユニフォームは自分がもらいました。
あれ、オレのモノでいいんだよな?
ハマスタBAYビアガーデンは、9月6日(日)までの営業。まだ経験したことのない方、昭和の街頭テレビの楽しさを体感するためにも、ぜひお試しください!
2015/12/25