スシローのツマミグイに見るUDとオシャレデザイン
スシローの新業態
テレ東の2大ビジネス番組「カンブリア宮殿」と「ガイアの夜明け」。授業のネタにも使えるし、大変重宝しております。
たしかガイアで取り上げていたスシローの新業態「ツマミグイ」。
あの時は、中目黒に開店する一連の流れでしたが、新橋にも開店したとのこと。早速行ってまいりました……。
長すぎるランチタイム
店内はこんな感じ。
ワインリストはこんなポジショニングマップスタイル。
ワイン専用の冷蔵庫もあったりして、かなり本格的。ただ、オープン当初ということを差し引いても、オペレーションが全然ダメでした。店員さんの反応がぎこちない。
また、11時から17時までランチタイム。つまり夕方5時前から「早呑み」したくても、ツマミがない。ツマミグイじゃないです。ランチグイです。ここ新橋ですぜ!
料理はテレビでやっていたロール系が中心。
さすがにこれに1500円払う気はおきず、早々に退散しようと決めたので、安い1品料理しか注文しませんでした。
流されていなかったトイレ
トイレもこんな風にオシャレなのですが、自分が入った時、前の方の「小」が流されておりませんでした。理由はすぐにわかりました。答えは下の写真にあります。
前に入ったのは、たしか白髪交じりのオッチャンでした。十中八九、老眼でしょう。
そしてこのトイレは「流すレバー」がないタイプ。ボタン操作です。
老眼にはこれは何がなんだか読めない
はずです。
「大」だったら、顔が近いので、まだ読めるかもしれない。しかし「小」は立ってする。立った状態から、わざわざここに顔を近づけてまで、どのボタンなのか確認しようとは思わないでしょう。
ちなみに手拭き紙を入れるゴミ箱も、こんな感じのオシャレさん。
足で踏んでフタを開けるレバーだよな……と確認いたしました。顔を近づけて。
佐藤可士和デザインのセブンカフェマシンの例を見るまでもなく、オシャレすぎる工業デザインは、ユニバーサルデザイン(UD)を時に無視する。
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スシローの「ツマミグイ」も、六本木や渋谷など若者が集まる街の店舗であれば、トイレもこれでいい。しかしここは新橋。店内には我々を含め、オッサンしかおりませんでした。女性が来るといっても限界があるでしょう。
そんな街のトイレは、オシャレさよりも、ユニバーサルであることを優先していただきたいものであります。
2015/12/25