小僧寿しのラーメン店 麺や小僧
路地裏のラーメン店
厳しいリストラを迫られている持ち帰り寿司の「小僧寿し」。ラーメン店への進出は昨年末のことでした。
小僧寿し「580円ラーメン」は美味いのか | 外食 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
「なぜラーメン?」と思いつつ、なかなか行く機会もなかったのですが、まさか地元にできているとは……。
ここは昔は、極太のつけ麺を出す店でした。
平日は夕方以降しか営業しないという特徴ある経営でしたが、路地裏でもあったため厳しかったのか……?
夕方からのつけ麺店 | とみざわのマーケティング研究室(2011/12/28)
そんな場所に小僧寿しの「麺や小僧」が出店するとは、いろいろな意味で驚きです。
食べてみた
食べログなどの記されている味の評判をみると、いずれも「……」となってしまうのですが、さすがに地元にあるなら行くしかない。
元ラーメン店だから、いわゆる居抜き。前と何ら変わっていない。
メニューは「らーめん620円」や寿司屋としての看板といえる「魚介ラーメン」や、はてなマークを連発しそうな「レモンラーメン」なるものまで。魚介ラーメンは1020円。高いですなぁ……。
自分は、ここにきて追加投入してきたらしい「中華そば(500円)」を注文。
で、来たのがこちらです。
魚介だしなのだから、背脂はいらないように思うのですが……。
味はそれなり。というより、麺が豚骨などと共用のため、スープと合っていない。サッパリ系を狙っているのか、方向性がよくわかりません。
ちなみにマドラーかと思ったら、「小僧」がついているお箸でした。
小僧寿しのコアコンピタンスは
「麺や小僧」最大の問題点は、「なぜ小僧寿しがラーメン店なのか?」という誰もが感じる疑問に、全く答えていないこと。
メニューにはいちおう「魚介系」を謳ったものはある。しかし、そこから「さすが寿司屋」というイメージは感じられない。
そもそもメインメニューは豚骨。東洋経済の記事にあるように、豚骨系の経営的メリットは調理時間を短縮できることに尽きる。また、ラーメン店はスープや麺にこだわらなければ、驚くほど利益が出る。
「麺や小僧」は、例えば小僧寿しのオーナーグループが「ラーメンが好きで好きでたまらない」という想いからはじめたのではなく、経営を立て直すのに手っ取り早く儲かる事業を始めたとしか思えない。それが非常に残念なところ。
自宅界隈には、横浜家系の流れを組む人気店もあれば、無料でファンづくりを目論む店もある。
もちろん中華そば1杯390円の日高屋もある。
そんな中「麺や小僧」は何をウリにしようというのか? それがわからない。厳しい書き方をすれば、価格からメニューから、何一つユーザーにとってメリットが感じられない。
混迷「小僧寿し」、これだけある再生への難題 | 企業戦略 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
オーナーが次々と変わり、迷走する小僧寿し。小僧寿しのコアコンピタンスとは一体何なのか。それを今一度考える時が来ているように思います。
2015/09/22