クラフトビールの時代、がぶ飲みからジワ飲みへ
アサヒのドライポーター
がぶがぶ飲めるビールが好きなのはいうまでもありませんが、じっくり飲む濃色系ビールも好き。ギネスがもう少し拡販されればいいのに。
そんな向きに、これは持ってこいでした。
スタウトはちょっと濃いな……という方には、強くオススメいたします。
ナッツなどと、チビチビやるにはもってこいです。
クラフトビール戦争勃発
今日の日経にも取り上げられていたクラフトビール。ビール各社もいよいよ本気になってきました。
クラフトビール ぐいぐい攻勢 キリン、醸造工程見学の専門施設 製法にこだわり、若者が支持 :日本経済新聞
「若者が支持」とはどこまで信じてよいのか、懐疑的にならざるを得ませんが、それでもついに市場がこじあげられたのなら、ビール各社にとって喜ばしいこと。
ビールヘビーユーザーとしても、店頭で限られたブランドしかないよりも、あれこれ選べた方が楽しい。いい傾向です。
こういったビールでは、エビスブランドを抱えるサッポロが強いイメージか。いろいろ出しております。
キリンは瓶のばかりなので、ちょっと手が出ない。サントリーはまだ見かけません。
ヤッホーブルーイングとキリン
そのキリンは、「よなよなエール」などのブランドでジワジワ拡大するヤッホーブルーイングに、昨秋出資し、業務提携契約をした。
ヤッホーブルーイング社とキリンビール社の業務提携契約および資本提携契約締結について|2014年|ニュースリリース|キリン(2014/09/24)
ヤッホーブルーイングは、あの星野リゾートの出資会社。キリンに巻き取られることになるのか、それともいい意味での独立心を持ち続けられるのか。ヤッホーとしては、経営は安定させたいでしょうが、キリンのイメージが強くなりすぎたら本末転倒。ブランドマネジメントが難しいはずです。
ジワ飲みの時代
いずれにせよ、乾杯してジョッキでガブガブ飲むという市場は、もはや限界。そういうお下品な飲み方は、若者はしない。
年寄りは年寄りで、体力が落ちてきている。だからがぶ飲みは自ずとしなくなる。
だからジワジワ飲む。クラフトビール拡大の意味は、「ジワ飲み」の時代になるということ。
つまり、出荷量も大きくはならない。大きくなったら、むしろ本来の意味が薄れる。そういうマーケットに、大手メーカーはどんな戦略で来るのか。マーケターとしても、酒飲みとしても、大変興味深いクラフトビール市場なのであります。
2015/09/22