すたみな太郎NEXT浅草ドンキ店というカオス
目 次
初のすたみな太郎体験は埼玉にて
お墓参りでカミさんの実家に行くと、最近はだいたい外食に。「謎中華」はその流れだったのですが、「さすがにもういいだろ?」ということで、今度は「すたみな太郎」に。
すたみな太郎は、株式会社江戸一が経営する焼肉バイキングのレストラン。北海道から鹿児島まで(沖縄にはない)、全国129店舗を展開しております。
といっても、創業の地は足立区なので、東京は足立区と青梅にあるのみ。神奈川県も平塚と小田原にしかない。都心住民には相手にしない、徹底した「田舎住民ターゲット」のレストランなのです。
焼肉・寿司・デザートの食べ放題レストランすたみな太郎グループ
焼肉バイキングととりあえず書きましたが、行った方ならわかるように、寿司もあるし、パスタやピザもある。ラーメンもうどんもある。カレーもハヤシライスもある。その他デザートもある。もう本当になんでもある。
料金は店舗によって異なるようですが、大人ならだいたい1500円くらいから2000円。これで腹いっぱい食べられるのだから、自ずと来る客層は絞られる。はっきり言って、お上品な方はあまりおりません。そういう店です。ジャージかスエットにサンダル履きでもOK。そういうレストラン。
浅草ドンキのすたみな太郎NEXT
たしか浜松にもあるのは知っていた。浜北のあたりで見たことがある。
「他にどこにあるんだろう?」と調べていたら、浅草にあることを知る。
ぐるなび - 食べ放題・バイキング すたみな太郎NEXT ドン・キホーテ浅草店(浅草/焼肉)
なるほどねと思い、これは行ってみるしかないということに。
ただ、2週間前にチャレンジしたのですが、いっぱいで入ることはかないませんでした……。
その理由は後に譲るとして、昨日ようやく再チャレンジできましたので、ご報告と相成ったわけであります。
白すぎるすたみな太郎NEXT
浅草ドンキの5階にあるすたみな太郎NEXT。同じフロアのすぐ手前にはサイゼリヤ。庶民の味方を入居させております。
ただ、郊外店と異なり、また「NEXT」という言葉がついているように、ここは少しグレードが高い。何しろ店内が真っ白。
並んでいる料理は、だいたい同じだと思うのですが、ともすれば高級ホテルのバイキングコーナーと見えなくもない。ボックス席の間仕切りも高くしてあり、互いが見えにくい。プライバシーが保てます。
こうなると、料理も心なしかグレードが上がっているように見えるから不思議。
YAKINIKU! SUSHI!
まずは基本の焼肉と寿司から。とはいえ、子供と2人だったし、この後別の予定もあったので、量はあくまでも控えめに。
すたみな太郎は、案外といったら失礼ですが、肉が美味しいんですよね。まあ、これがゴムみたいな肉ばかりだったら、こんな流行らないでしょうけど。
カスタマイズラーメン!
埼玉の店では、何も考えずに肉ばかり食べたのですが、今回はやりたいことがあった。それは手作りラーメン。
すたみな太郎のウリの1つでしょう。自分で湯切りが体験できます。
スープは、醤油、塩、とんこつなど、自分で好きなように選べる。これポイント高い。
麺は30~40秒茹でると書いてあります。その間に、器にタレとスープを入れておけば、ちょうど湯切りのタイミングとなる。
トッピングは、シナチクやネギ、あととんこつ用に紅生姜もありました。で、完成したのがこちら。
もちろん味はそれなりだけど、いわゆる「海の家のラーメン効果」に近いものがあります。つまり美味く思えてしまう(笑)。
ついでにカレーとオリジナルでクッパも
こうなるといろいろ食べたくなるのが本能というもので、カレーにも挑戦してみました。
カレー用に肉が入っていますが、よく考えたら、焼いた肉をのせてもよいかと。いろいろカスタマイズできそうです。
メニューにはないのですが、カルビスープがあり、それをごはんにかけてみました。そう、カルビクッパです。
これ、案外イケた(笑)。お試しあれ。
他に、しゃぶしゃぶや、串揚げなんかもありましたが、さすがにそこまで手が出せず。しゃぶしゃぶは鍋がアクだらけで、ちょっと見た目がアレでした。改善の余地がありそう。
デザートも自由にカスタマイズ
自分流にできるのはメインメニューだけではない。デザートも同じ。
子供が綿菓子を作ってきました。
ポップコーンもありました。
チョコフォンデュも自分で作ることができる(手前はチョコケーキ)。
ということで、60分という時間を十分堪能いたしました。
メイン客来場
前回は11時30分ごろ来ましたが、入れませんでした。エレベーターで一緒だった3人組が先に入ろうとして、「30分ほどお待ちいただきます」ということで、自分も断念。
今回も同じくらいの時間だったので、ちょっと不安でしたが、なんとか入れました。
ただ、自分らの後、12時すぎに来られた4人組くらいのご婦人方は、入店を断られておりました。店員さんいわく、
申し訳ございません。
次にお席が空きますのは、13時50分ごろとなります~
とのこと。偶然近くで聞いていた自分も衝撃を受けました。だって店内の席に余裕はある。どう見ても「入れない」というのはおかしい。それなのに、2時間近く待たされる。
つまり「ツアー客の予約が入っている」ということです。自分たちが座った席の裏側あたり(上から2枚目の画像)のボックス席4つ分には、ツアー客が来るとのことでした。
その方々がいよいよ来店。それまで落ち着いた雰囲気だった店内が、一転にぎやかになりました。
どんどん混んできそうだったので、入れ替わるようにわれわれは店を出ることに。
レジで店員の方に聞いたのですが、ランチはツアー客がほとんどだとのこと。もしどうしても入りたいなら、ツアー客と同じように予約必須だそうです。
そして、そのツアー客とは9割以上が、中国人をはじめとしたアジアから。白人はほとんど来ない。
中国人は、1つの料理をみんなでワイワイとシェアすることには慣れている。だから、焼肉も大丈夫でしょう。
ただ、白人系は、USAはBBQという食文化があるでしょうが、ヨーロッパ系はテーブルに自分用の料理をコースで出してもらってこそ。ちょっとハードルが高いか。
とはいえ、「すたみな太郎NEXT」は、
超雑食
という日本の食文化の真実を表している。COOL JAPANなんてコジャレたものではない、本当のニッポンがそこにある。
銀座や京都・奈良といった名所より、東急ハンズなどのマニアなところに向かう外国人ツアー客が増えているというのだから、「すたみな太郎NEXT」だって、やりようによっては、
This is FUJIYAMA FOOOOOD!!!!!
として、白人層にも人気が出るかもしれません。
もっともそのためには、まずは店内に外国語を増やさないと。案内は、すべて日本語オンリーでした。
特に、これなんかは各国語で記しておく必要はあるでしょう。
ビニール袋に入れて持って帰る輩が出ても困りますしね。
「すたみな太郎NEXT」は、東京・千葉・埼玉・神奈川、さらに愛知に合計10店舗しかない。
東京は、浅草以外では、八王子、高田馬場、吉祥寺、大森、亀戸。埼玉は川口。千葉は津田沼。神奈川は伊勢佐木町。愛知は名古屋の栄。いずれもまともすぎる出店エリア。
たとえば、空港の近くに出店するとか、もしくは東急ハンズの横を狙うといった、ひとひねりした店舗展開が求められる。そこで成功した暁には、ひょっとして海外展開だって可能になるやもしれません。
ローカルのすたみな太郎ではなく、都心の「すたみな太郎NEXT」に今後も注目なのであります。
2015/09/22