コカ・コーラレモンを飲んでみた
久しぶりに、セブンイレブンでおにぎりを買って、レジをすませようとしたその瞬間、レジ横に置いてあるこれが目に入ってまいりました。
「すんません! これも追加で!」
「これねぇ、売れてるんですよ~」
「やっぱし!」
「次はいつ入荷かわからないんですよ」
以上、オーナー一族らしきおばちゃんとの会話でした。
「ほんまかいな~」と思って、今日別のセブンに立ち寄ったら、これがラス1でした。
コカ・コーラが9年ぶりに復活させた「コカ・コーラレモン」。「バニラコーク」「チェリーコーク」を復活させたのだから、通常ならば、何の驚きもないけれど、今回はセブンイレブン限定。つまり、実質的にセブンとの共同商品。日経もさすがに記事として取り上げました。
そういえば、大手飲料メーカーで唯一コカ・コーラ社だけは、コンビニとの共同商品はなかった。それだけ売れる自信もあるのでしょうし、売らなければならないという使命感もあるはず。
ただ、他社が次々とコンビニの軍門に下る中、唯我独尊を保つのは難しい。とはいえメガブランドを抱えるコカ・コーラ社としては、安易な共同商品は避けたい。でも売りたい。
という悩みの末の、復活商品としてのセブンイレブン限定コカ・コーラレモンなのか?
味はそんなにレモンレモンしていないから、飲みやすいです。普通のコーラとさほど変わらない。だからおばちゃんの「売れてる」というのも、あながち誇張ではないはず。
さて問題は、コカ・コーラ社の第2弾、第3弾はあるのかということ。エメマン、爽健美茶、いろはす、綾鷹といったブランドを傷つけることなく、売上を伸ばすとしたら、次にあるのはファンタあたりか……。いや、「午後ティー」にブランド感では差をつけられている「紅茶花伝」もいいか。
これが蟻の一穴となり、コカ・コーラ社もコンビニ限定商品に参入するとなると、ますます厳しいのが3位以下のブランドを抱えるメーカー。PBがあることを考えると、完全撤退も視野に入れるブランドがいくつも出てきそうです。
コンビニ最大手と超巨大飲料メーカーとの合体の影響は当分続く。どんな共同商品が生まれ、どんなブランドが消えていくのか、今後も注目せねばなりません。
2015/09/21