ローソンのウチカフェブレッドは金の食パンに勝てるか
セブンイレブンが本気を出したために、俄然活気づいているトーストパン市場。ローソンも本格参戦しております。
セブンイレブン「金の食パン」について書いたのは4ヶ月前のことでした。今や、このブログの最多閲覧数を誇っております。
金の食パンの落とし穴 | 東京マーケティングタウン なん総研(2013.07.14)
「落とし穴」なんて思わせぶりなことを書いておりますが、本当に落とし穴だと思います。
あの甘さは!
そんなこともあってか、最近は、検索エンジンからこのブログを閲覧しにくる方は、「金の食パン おいしくない」という検索ワードで来る方も増えております。
いや、正確にはおいしくないわけではないのだろうけど、シンプルなトーストを食したいと思う方には、華美な味つけだと思います、あの甘さは!
そんな「金の食パン」の弱点をローソンが、どうついてくるのか。想像するまでもありません。
厚切りながら、2枚140円という価格は、金の食パンの2枚125円(厚切り)よりも高い(6枚入りは250円)。
しかも、パッケージには書いてありませんが、生クリームは、あの大ヒット商品「プレミアムロールケーキ」と同じものを使っているという。甘いのでしょうか? 気になります。
家族で分け合って食べました(笑)。そして、「金の食パン」での失敗を教訓に、何もつけずに食べました。
全然甘くない。フカフカ、サクサクでかなり美味しいです。お世辞ヌキに、かなりいいホテルで食べるトーストみたい。まあ、これは自分の焼き加減が素晴らしかったこともあるかと(自画自賛)。
その一方、パッケージにもある生クリームは、
生クリーム? どこ?
という感じ。全く甘くありません。個人的には、「金の食パン」よりもこちらが好きです。ただインパクトには欠けるか……。
北海道産小麦「春よ恋」というのが、どの程度の品質なのか、一般人にはわからない。産地表示に厳しい目が注がれている時期だけど、ローソンがまさか変なことをするはずがないと多くは考える。
そして、小麦粉のブランドなんて、普通の人は知らないから、
コシヒカリ、ゆめぴりかみたいなものでしょ?
と、想像する。
ブランドイメージを、知覚品質を、
似たものをヒントに妄想するのが消費者
なのであります。これをうまく使ったものが市場の覇者となる。
ちなみに、「金の食パン」は10月から、味に手を加えております。
発売4カ月で販売個数 1,500 万個を突破したこだわりの逸品『セブンゴールド 金の食パン』を早くもリニューアル(PDF)
味を変えたということは、やはり微妙な意見があったのか。
そしてこちらは、「セブン&アイ限定のスペシャルブレンド小麦粉」を使っている。ローソンが「春よ恋」にこだわったのは、これが理由でしょう。
そして、「ウチカフェブレッド」には「金の食パン」に入っているハチミツはない。この甘味の有無がどうであるか。
セブンとローソンのトースト戦争は、
甘いトーストvsシンプルトーストの戦い
ともいえる。勝者はどちら?
というより、街のパン屋さんはたまらんね、こりゃ。
2015/09/21