ケンタッキー揚げだしチキン定食をレビュー
facebookでこの情報が流れてきた時、「うおー!うまそー!」と思いました。ただ、「おにぎりに海苔を巻いてくれ」とも思いました。
ファミマチキンで猛攻をかけられ、また大分を中心とした唐揚げ文化も、着々と勢力を拡大している中、大苦戦中のケンタッキー。
手が油でギトギトになることさえ何とかすれば、もう少し何とかなると思うのですが、それはケンタッキー永遠の課題。ギトギトにならなかったらケンタッキーじゃありません。
そんなケンタッキーの新商品「揚げだしチキン」。正直に言えば、「揚げだしチキン」にはさほど興味はなく、定食に興味津々でした。特におにぎりのついている「揚げだしチキン定食」に。
本丸の揚げだしチキンのほか、おにぎりは鶏だしで握られている。さらに鶏だしスープもついている。いいですねぇ。鶏だしスープなんて、小洒落たいけすかない焼鳥屋にいかないと、なかなか飲めないもの。あれ、美味しいもんなぁ……。
ということで、食べてみました。
写真を撮るために少し移動させましたが、おにぎりは揚げだしチキンが乗っかってる紙の裏に置かれるのが標準です。ちょっとボックスが大きいですな。
揚げだしチキンは、成型肉かと勝手に思っておりましたが、普通のフライドチキンです。骨があります。ちょっと食べにくい。
そのかわり、
鶏だしスープは絶品! めっちゃ美味しいです!
まあ、ケンタッキーがいい出汁を取れなかったら、日本中どこの焼鳥屋でも無理でしょう。
あと、鶏だしおにぎりも、ほんのりと鶏だしの香りが漂っていて、存外に美味しい。たしかにこれなら海苔は不要です。
ただ、鶏だしチキンの味が結構強くて、食べ進めるうちに、おにぎりからは鶏だしを感じなくなりました。
なかなかいいんじゃないのと思いつつも、最大の問題はこれで500円ということ。
揚げだしチキンが1ピース260円という設定ならやむを得ないかもしれない。ただ、それでも高いなぁ。これなら、松屋のチキングリル定食580円の方が、お腹いっぱいになります。
20年ぶりくらいにケンタッキーの店内で食べてみましたが、入ってきたおばあちゃんが「食べくらべ定食」を注文しておりました。手が汚れにくいドラムという部分を使ったこちらは、なんと690円。松屋チキングリル定食より100円以上高い。
ご一緒にコールスローはいかがですか?
とマニュアルどおり勧められましたが、コールスローはMサイズ220円。食べくらべ定食にもしつけたら合計910円でっせ! 松屋のチキングリル定食夢のダブル(W)をも超えてしまいます(←基準がすべてチキングリル定食)。
その美味しさは確かなものだけど、世の価格戦争には一歩も二歩も遅れをとっているケンタッキー。デフレが当たり前となってしまった外食産業で、大規模チェーンはどうやって生き残ればよいのか。よいプロダクトを作っても、価格に訴えないと勝てないのか。
いろいろ考えさせられるケンタッキー揚げだしチキン定食なのでした。
2015/09/21