コンビニATM手数料有料化へ
これは三菱東京UFJ銀行をメインにしている自分にとって重大なニュース。
- 三菱東京UFJ銀行、土日祝日のATM手数料を無料化 コンビニは平日昼間も有料に : J-CASTニュース
- 三菱東京UFJ、ATM手数料見直しを検討 自行無料、コンビニ有料化 - SankeiBiz
- 三菱東京UFJ銀:ATM無料拡大検討 コンビニ引き上げ- 毎日jp
振込手続きに戸惑う人が渋滞を引き起こす銀行内のATMに比べ、お金を下ろしたいだけの人には、いちいち並ぶ必要がないので、コンビニATMはとても便利。自分もお金を下ろす場合、9割方コンビニを利用しております。それもこれも、手数料が無料だから。
セブン銀行のATMで、三菱東京UFJ銀行の口座からお金を下ろす場合の手数料は、現行は下記のとおり。
朝の8時45分から夕方の6時までは手数料無料。これはありがたい。三井住友・みずほは原則有料(平日日中105円)なだけに、「MUFJでよかった……」と思ったもの。それが有料になるのは、かなり困る。
ただ、現在有料の三井住友・みずほには、残高などに応じて手数料無料になるサービスがある。もちろんMUFJにも同様のサービスはあるので、仮に正式導入されたとしても、他行と同様、利用手数料無料は継続されるはず。考えようによっては、三菱東京UFJ銀行だけ馬鹿を見ていたともいえるので、それを是正すると考えれば、納得もいきます。
その一方、世の流れに抗うかに見えるこの判断は、コンビニ独裁に歯止めをかけるという点で、非常に大きな判断。
コンビニでは1974年に写真の現像(DPE)を取り扱うようになって以来、今やあらゆるサービスを取り扱うようになっている。宅配便、公共料金、チケット端末。郵便ポストだってある。
ATMが設置されたのは1998年から。まだ15年か、もう15年か。
MUFJとすれば、ユーザーサービスとして無料にしているのに、その都度コンビニ側に手数料を支払うのは納得がいかなくて当然。ましてや、セブン銀行のようなライバルに、むざむざ塩を送るのは、自行の経営を危うくすることにもつながります。
問題は、ATMの稼働時間を朝7時から深夜0時までとするのはよいとしても、新たに増設するATMコーナーが30ヶ所程度でよいのかという点。
支店数は国内に767。ATMの台数は約8400台。これに30ヶ所のATMコーナーを増設するとなると、1ヶ所あたり2~3台として、せいぜい100台増えるくらい。ちょっと少なすぎませんか。コンビニと真剣勝負するなら、もっと迫力のあるスピード感が欲しいものです。
ワンストップサービスの頂点としてのコンビニと距離を置くことは、三菱東京UFJ銀行にどのような影響を及ぼすのか。そして他のサービスで追随するところはあるのでしょうか。
とてつもなく大きな戦いの幕が、まさに切って落とされそうです。
2013/08/17