今地方競馬が熱い!特に高知競馬が熱い!

苦難を耐えて今復活した地方競馬

風薫る5月。天気のいい週末は、競馬場の芝生でゴロリとなって、ビールでも飲みつつ、ボンヤリとレースを見るのもまた最高です。

かつて19万人を集めた東京競馬場。巨大です。ウォーキングにもってこいです。
JRAもかつてのブームから凋落し、今ようやく復活しつつありますが、それ以上に今熱いのが地方競馬なのです。中でも、今日まさに開催中の高知競馬がとりわけ熱い!
今回は、高知競馬の取り組みについて考えてみます。

際立つ伸び率の高知競馬

日本の競馬には、JRAが主催する中央競馬と、自治体などが運営する地方競馬があります。

地方競馬全国協会公式WEBサイト

JRAは全国に10の競馬場。地方競馬は、休止中の姫路と、ばんえい競馬専用の帯広を含め15か所で開催されております。

競馬場紹介|競馬場ガイド|地方競馬全国協会公式WEBサイト

オグリキャップによってもたらされた一大競馬ブームに乗っかり、地方競馬も隆盛をみたものの、2001年以降にも12の競馬場が廃止されております。

次はどこの競馬場が閉鎖されるのか……との噂が絶えなかった2010年前後。そこからいかに回復したのか。何はともあれ、その売上(正式には売得金額)の伸び率の推移を見ていただきましょう。

グラフにしてみると、こんな感じになります。

昨年2017年度は全国平均で対前年比113%。過去3年間プラス10%の伸びですから、いかに急回復しているか。そして、それをさらに上回るペースで伸びている高知競馬の、異常とも思える伸び。そこには理由がありました。

西日本初のナイター競馬から始まった

高知競馬といえば、なかなか勝てないことで有名になった「ハルウララ号」を覚えている方も少なくないでしょう。武豊がわざわざ騎乗しに行ったりしました。あれは2003年頃のこと。ただ、オグリキャップしかり、そしてかつてのハイセイコーしかり、競走馬はいつかは引退しなくてはいけない。ハルウララ人気もやはり一時的なものに終わりました。

その後、売上が減る→賞金を減らす→弱い馬しか集まらない→注目を集めなくなる→さらに売上が減るという悪循環から抜け出せないところ、西日本地区では初めてとなるナイター設備を導入したのが2009年。前記のグラフからわかるように、まさにこの年から、高知競馬の大逆転劇は始まりました。

(高知競馬広報担当?岡林綾乃さんのtwitter)

高知競馬の工夫

高知競馬をはじめ、全国の地方競馬が復活を遂げたのは、インターネットによる投票システムが貢献したことは間違いありません。楽天やソフトバンク(オッズパーク)が参入したことにより、ユーザー層は拡大しました。これらに加え、JRAのパソコン投票システムからも購入することができるようになったことが大きかった。
そして、パチンコの規制が厳しくなったことにより、パチンコマネーが流れ込んだというのも事実のようです。
ただこれらは全国共通のこと。高知競馬オリジナルの工夫を2つ紹介いたしましょう。

1.一発逆転ファイナルレース(記者選抜)

高知競馬といえば一発逆転ファイナルレース、一発逆転ファイナルレースといえば高知競馬というくらい有名になったレースです。
競馬は常識的には優勝劣敗が原則。レースを勝ち抜いたものが、より賞金の高いレースに出走できる。そして敗れたものは……。
そういう常識を根底から覆したのがこのレースです。何はともあれ、先日行われた出走表を見ていただきましょう。

(地方競馬公式サイトをキャプチャ。画像クリックでレースサイトに)

過去のレースの着順に色付けされているのが3着以内。ただ、出走する10頭の過去5走分、計50レースで、3着以内に入ったのは、1枠1番ウスゲショウ号の2走前2着のみ。ただそのウスゲショウ号も、前走は1着馬から4.2秒の大敗。1秒がだいたい5~6馬身ですから、20馬身以上の大差をつけられております。他の馬も似たような成績。この中から「勝つ馬」を探すことが、どれほど難しいか……。
そういう検討の難しさに加え、午後9時前の最終レース。最後の最後に一発逆転を狙う高揚感も相まって、人気を集めております。

2.発走時刻も柔軟に変更

本日は、高知が生んだ偉大なジョッキー、福永洋一さんをお呼びした記念競走が行われます。

落馬事故により騎手生命を絶たれたものの、勝てそうもない馬を持ってきしまう腕はもはや伝説となっております。息子の福永祐一騎手が、父の介添え役に徹する年に一度のこの日は、ともすれば罵声飛び交う競馬場に、温かなムードが漂う日でもあります。

そんな日だから、高知競馬は普段の日と発走時刻を変更しております(馬券を購入される方はご注意ください)。前開催の4月24日(火)と比べると、本日5月3日(木・祝)は、第1競走の発走時刻が1時間以上前倒しされております。そして通常は30分もしくは35分間隔でレースが行われるところ、イベントが盛りだくさんのため、最長1時間のインターバルを設けています。

イベントがあるのだから当然の措置でしょうけど、いつもと違うことをやるとなると、それだけ思わぬ事故を招くことにつながる。お役所仕事でしたら、まずやらないでしょう。でも柔軟に変更する。馬券を買う人にもそれだけ余裕が生まれるのですから、売上にもつながる。こういうことを臨機応変に対応できるところが素晴らしい。

無観客化が進む公営競技

愛知県の名古屋競馬場は、2022年を目処に移転することが決まっております。

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現在は、レゴランドに向かう途中、あおなみ線の途中にあります。市街地の真ん中にあるようなイメージです。それが現在トレーニングセンターのある場所に移転する。最寄り駅は事実上無し!
同じことは、北海道の門別競馬場にもあてはまります。要は馬券さえ(インターネット経由で)売れるのであれば、観客の交通の便はどうでもよい。むしろ観客へのサービスを減らすことができるため、経費節減にもつながる。こうした傾向は、競馬に限らず、競輪でも取り入れられております。

ミッドナイト競輪|ミッドナイト競輪とは?

現実的に、「高知競馬いいな~」と思っても、そう簡単に行くことなどできません。飛行機代をかけてまで行くことは、ちょっとできない。「旅打ち」なんて夢のまた夢。でも、パソコンの中で全国の競馬場を飛び回ることは、今すぐにでも可能。そう考えると、この傾向は今後ますます進むことになりそうです。

大型連休後半の本日は、全国5つの競馬場で開催しております。パソコン投票の権利は、場合によっては、すぐにでも獲得可能。この機会に地方競馬の世界にという方は、ぜひどうぞ!

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      2018/05/08

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