映画「七人の侍」で考える組織論、Kindle限定出版!
Kindleは思い立ったが吉日
今年3冊目となる本は、Kindle限定ですでに購入可能な状態になっております。
10数年前に書いた「図解 自分のポジショニングのみつけ方」で、かなりマニアな分析をした黒澤明監督作品「七人の侍」。映画としての素晴らしさは、ここで紙幅を費やすまでもありません(紙幅という表現をブログでしてよいものかどうか)。
その後、歴史雑誌「歴史街道」で、「『七人の侍』に学ぶ理想の組織づくり」という原稿を書いたのが2005年のことでした。それらをまとめた文章を、かつてブログにアップしておりましたが、このブログ自体、あちこちを転々としてきたので今は削除済。
ただ、何年か前にブログを文庫本にできるという企画に乗っかり、自腹を切って、製本したことがありました。それをパラパラと眺めていて、「おー、これいいな」と思いついたのが昨朝のこと。
そこからせかせかと作業をし、わずか1日にしてKindle本の完成と相成りました。いや、簡単すぎてちょっとコワいです。
内容はいたってマジメな組織論
少し前に、「なんとなくわからないでもないビジネス寓話」という、やはりKindle本を出しましたが、あれはおふざけ的なもの。こちらはおふざけ一切ナシで、超マジメな組織論です。
どんな内容か想像できるように、目次を掲げておきます。
【目 次】
序、世界映画史上屈指の名作
一、侍の採用
(イ)個性の見え方
(ロ)侍の入社動機①(勘兵衛・五郎兵衛・七郎次・平八)
(ハ)侍の入社動機②(久蔵・勝四郎・菊千代)
(ニ)動機の有無
二、侍による組織マネジメント
(イ)七郎次のマネジメント術
(ロ)久蔵のマネジメント術
(ハ)平八のマネジメント術
(ニ)菊千代のマネジメント術
(ホ)トップのマネジメント術
▼コラム~共同作業と単独作業
三、侍の人材育成
(イ)性格の見極め
(ロ)人材の育成・同行
(ハ)人材の育成・OJT
(ニ)人材の育成・メンター
(ホ)人材の育成・絆の醸成
四、侍のリスクマネジメント
(イ)社内恋愛
(ロ)報告・連絡・相談
組織や人材マネジメントについて、映画「七人の侍」を題材にしながら、あれこれ書いております。「七人の侍」という映画は、こんな文章が書けるほど、充実した内容という見方もできます。
全くの偶然ですが、劇作家の小池一夫先生が、本日こんなtweetをしておられました。
『七人の侍』はキャラ起ての宝庫だ。「まず悪を出せ」「状況でキャラを起てる」「多数のキャラを一度に起てる」「繰り返しでキャラを起てる」「死でキャラを起てる」「アイテムでキャラを起てる」…それぞれ、どのキャラのことかわかるかな? https://t.co/co811E1ywr
— 小池一夫 (@koikekazuo) 2017年12月13日
そう、「七人の侍」には多彩なキャラクターが登場するのです(小池先生は、それを後進に伝える合宿をしておられます)。だからそのキャラクターたちの行動は、現実の社会にも通じるところがある。
それを組織マネジメントの視点からまとめたのが、この本というわけです。
とはいえ、映画を見たことのない方には、ちんぷんかんぷんかもしれません。でも、日本だけでなく、世界レベルでみても、名作にランキングされる映画ですから、この機会にぜひDVDをご覧になってはいかがでしょうか。
ぶっちゃけ映画館でやっていたとしても、私はDVDなどで見ることをお薦めします。なぜならセリフがよく聞き取れないから。60年以上前の作品ですから限界があります。なので、初めて見る方は、繰り返し視聴可能なDVDやブルーレイで見た方がよろしいかと。
お値段ナント税込99円!
Kindle本の最低価格は99円から設定できます。その最低価格にしてみました。
実はこれには深いワケがありまして、それはまたいずれこの場で説明できればと考えております。
何しろ文字数は、わずか3万字ほど。紙の本であれば80ページ程度。こんな本はアナログ本では許されません。電子書籍だから許されるページ数です。ちなみにKindleアプリによると、1時間半ほどで通読できるようです。
なんといっても、ペットボトルの飲み物よりも安い金額。オトナであれば、買うか買わないか悩むことはありませんね。すぐにリンク先のAmazonに飛んで、ポチッとしてみましょう。よろしくお願いします!