すき家・松屋・吉野家の洋風朝食比較で見えるもの

吉野家にハムエッグ朝食が復活

吉野家の店舗チェーンにおいて、試験販売をする店舗が武蔵小杉にあります。そこを通りかかると、新メニューがまた出ているようす。

これはすでに定番メニューとして、公式サイトにも登場している。

吉野家公式ウェブサイト
『ハムエッグ定食』復活発売のお知らせ(PDF)

吉野家は相変わらずPDF。なんとかなりませんかね。
このハムエッグ朝食は、2009年から2015年まで6年間販売していた。それを突如復活させる。

どういう意味があるのでしょうか。

1人負けの吉野家

吉野家の経営数字は、ここのところ非常に厳しいものがあります。

グラフを見ればわかるように、月ごとの振れ幅が非常に大きく、特に昨秋以降は、既存店の対前年売上が100%に届かない月が増えている。すき家、松屋が安定した売上だというのに、完全に一人負け状態です。

だからタレントに頼ったりした。

今度はあの「どんな仕事も断らないことで有名なキティちゃん」にまでお願いしている。

ハローキティもらくらく♪おうち吉野家キャンペーン|吉野家公式サイト

おそらく、「やれることはなんでもやる」という状況なのでしょう。

ライバルに対しぬぐえない割高感

すき家は「ベーコンアスパラ朝食」を出しており、これに「たまごかけごはん」とすることで、他社と戦っています。

ベーコンアスパラたまごかけごはん朝食(店内) | すき家

松屋は詳しくは後述しますが、「ソーセージエッグ定食」で、ダブル(W)の対応も可能。

ソーセージエッグ定食|メニュー|松屋フーズ

この3社の洋風朝食を比較してみると、こうなります。吉野家は「牛小鉢」をつけない選択もできますが、松屋との比較のために、つけて比較しました。

すき家がベーコン、松屋がソーセージ、そして吉野家がハム。微妙な棲み分けができています。
吉野家は牛小鉢をつけなければ350円で、すき家と同じ値頃感になります。ただ、牛小鉢をつけると一気に割高な印象となる。ここが問題。

一番おトク感のある松屋ソーセージエッグ定食

牛丼系3社の中で、洋風朝食といえば松屋。ソーセージエッグ定食は、本当に美味しい。

ダブルにしたら大変なことになります。牛小鉢が選択できるのがありがたい。冷奴や納豆も選べますが、コスパを考えたら牛小鉢一択。しかもこれで400円。ダブルにしても450円で、牛小鉢もつけられる。吉野家のハムエッグ定食は、牛小鉢なしダブルで450円。つけたら590円と勝負にならない価格になります。
この価格設定を考え直さない限り、吉野家に未来はない。

間に合うのか吉野家

吉野家も懸命に進化しようとしています。1か月ほど前の記事にこんなのがありました。

松屋と吉野家の「超絶進化」に見る牛丼の未来 | 外食 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

「松屋と吉野家の「超絶進化」」と見出しは荒ぶっておりますが、内容をみれば、単に吉野家が周回遅れを取り戻そうとしているだけ。松屋はさらにその先に行っています。

松屋は、もう何年も前から、「自然の味」にこだわっている。

「身体がよろこぶ自然味を」|安全・安心な食事をあなたに|松屋フーズ

「化学調味料・人工甘味料・合成着色料・合成保存料を使用しないメニュー」の開発をどんどん推し進めている松屋。ソーセージエッグ定食は対象メニューではありません。おそらくソーセージがダメなのでしょう。ただ、牛丼系メニューは、いずれも化学的なものを使っていません。

吉野家が、メニュー数を増やし、食券制を取り入れ、あらゆる面で松屋に追いついたとしても、最後にネックとなるのがここです。米国産牛肉にこだわった吉野家は、松屋のこの「自然の味」に対抗する手立てがあるのか。今、2社に引き離されないようにあらゆる手立てを繰り出しつつ、中長期的な戦略をもたないと、さらに遅れをとる可能性があります。

何しろ松屋では、店頭でお米を販売しているのですから。

お米の販売|メニュー|松屋フーズ

2キロ700円なら結構割安。とはいえ、よもや松屋でお米を買うことはないでしょう。買うことは絶対にない。ないのだけれど、

人に売るほど自信のあるお米を使っているんだな

という印象を与えることはできる。

吉野家がここまでできるのかどうか。安部社長の後を継いだ新経営陣に、その意志があるやなしや。吉野家経営陣には、かなり難しい舵取りが迫られているのであります。

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