有馬記念の入場者はなぜ激減したのか

競馬史に残る激闘だった有馬記念

3歳馬サトノダイヤモンドに凱歌が上がった有馬記念から4日。結果的に1番人気→2番人気→3番人気の順で決まりました。

競走馬日本一を賭けて強豪が集うレース。ディープインパクトやオルフェーヴルのような大本命がいても、必ず人気薄が突っ込んできて、波乱の要素となるのが有馬記念。ディープインパクトの時には2着が6番人気のポップロック。オルフェーヴルの1回目は、2着が7番人気のエイシンフラッシュ、3着9番人気のトゥザグローリーでした。

今年のように1番人気~3番人気で決まった有馬記念は、過去に1例のみ。1977年、あのTTGの有馬記念以来です。

わずか8頭立てながら、有馬記念としてだけでなく、日本の競馬史上最高のレースにあげる人も多数いる伝説のレース。今年もこれに匹敵する激しいレースでした。感動。

売上好調の有馬記念

業績が復活しつつあるJRA。有馬記念もかなりの売上増が期待され、結果もそのとおりでした。

売上金額(売得金額)としては、ちょうど10年前の2006年、ディープインパクトの引退レースを上回った格好。ダービーをはじめとするG1競走の売上も好調なようで、来年以降、どこまで復活するのか注目です。

ただ、今回不思議だったのは、売上がこれだけ増加したのに、入場者数が対前年比77%と激減したこと。

【有馬記念】入場者数減少も売り上げアップ - エキサイトニュース

売上と入場人員の推移を合わせてみると、こんなグラフになります。

なぜなのでしょう?

クリスマスの有馬記念

今年の有馬記念は、12月25日クリスマスに開催されました。過去にクリスマス当日に有馬記念があったのは6回。直近は2011年オルフェーヴル、その前はディープインパクトが初敗戦を喫した2005年でした。

【有馬記念】今年も何かが?「12月25日クリスマス有馬」を大検証! - エキサイトニュース

その前は1994年ナリタブライアンの5冠目。自分はたしかこの日、栃木の方にゴルフに行っておりました。
さらにその前は、オグリキャップとタマモクロスの激闘三番勝負の3戦目。この日は自宅で見ておりました。

あまりに古いデータだと参考にならないので、2005年、2011年と比較してみましょう。
2005年はシンボリルドルフ以来、史上2頭目の無敗の三冠馬となったディープインパクトが、そのルドルフを超え、無敗の四冠馬となることが確実視されておりました。騎乗するのは武豊だったので、JRAも盛り上げる盛り上げておりました。
その結果からか入場人員はオグリキャップの16万2409人と前年から3万人以上増えました。その、2005年12月のカレンダーがこちらです。

続いて、有馬記念に2度勝ったオルフェーヴル3歳時の初制覇した年である2011年12月。この年の入場人員は11万5065人。前年よりわずかに減少しました。これは大震災直後でもあり、自粛ムードも根強い頃であったことも影響していたように記憶しております。その2011年12月のカレンダーです。

そして今年。

もうおわかりでしょう。桃色は競馬開催のあった日です。2005年、2011年は金曜~日曜の3連休でしたが、通常の土日開催のみでした。

年末3日連続開催は3度目

実は有馬記念のある週に、3日間連続開催となったのは、過去に2012年と2013年があります。ただし両年はともに、有馬記念は中日でした。

つまり、過去2度の年末3日連続開催の有馬記念は、まだ余力があった。ところが今年は、3日連続の最終日。もはや精も根も軍資金も尽き果てた状態の方がいたからこその、入場人員大幅減だったのではないかと推測できるわけです。

もっとも売上は増加しているのだから、軍資金が尽きたというのは一部の方。月曜に仕事のある方が多いでしょうから、ネット投票をして、のんびり自宅観戦を決め込んだというファンが相当いたというのが結論でしょう。

2017年はどうなる?

たかが競馬の入場人員ですが、JRAとしては実は大問題なのです。

来年2017年は、有馬記念は例年通り12月24日日曜日にやるのですが、その後の12月28日木曜日に1日だけ開催します。これについて、競馬関係者でもかなりの物議を醸しています。

ちょうど来年の昨日にあたる日にJRAがある。このあたりは、JRAがようやく終わり、地方競馬や競輪がいよいよ書き入れ時となる。しかも多くの企業が仕事納めとなる28日。こんな日に公営競技どうしで食い合ってどうするのだという意見がかなり見かけられます。

2017年JRAは1月5日 東西金杯からスタート - エキサイトニュース

当日行われる重賞が通称「ホープレス・ステークス」と揶揄されるホープフルステークス。過去数多の名馬を生んだ「ラジオたんぱ杯2歳S」をわざわざ阪神から中山に移して、今年で3年目。ようやく勝馬から名馬が誕生しそうですが、それもはたして……。

ネットの動きはまだまだ掴みきれませんが、それに合わせて人間の動きも読みにくくなっているのでしょうか。来年の有馬記念、そして12月28日に、競馬ファンがどんな動きをするのか、今から楽しみなのであります。

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      2016/12/30

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