カープ女子おおいに結構!にわかは経済を救う!

弄ばれるカープ女子

なんでも、昨日のテレビ番組で「カープ女子」が取り上げられたそうで。

加藤紗里 黒田博樹の顔も分からず 「にわかカープ女子」ぶりを暴かれる/芸能/デイリースポーツ online

この方だけでなく、普通のカープ女子もいじられたとか。あれだけ横浜スタジアムにも押し寄せるのだから、ファンのレベルも濃淡あって当然でしょう。

161201-2

にわか

何かを好きになって間もない人は、みんなこれ。ただ、ベテランからのちょっとした上から目線が入っているところが、なんともイヤらしい。

実は今から18年前、私がまだサラリーマンだった頃、38年ぶりに優勝した横浜ベイスターズのにわかファンが、猛烈に湧きました。横浜移転前からファンだった自分としては、憤ったものです。

この、にわかが!!Σ( ゚Д゚)

でも、それだけで終わっては情けない。自主調査を敢行し、当時クライアントの方々にFAXで送っていたニューズレターに、「にわか研究」を2回に渡ってまとめました。その結果を振り返ってみたいと思います。

18年前のにわか横浜ファン

まず調査概要から。

161201-1

(クリックで別画面拡大)

だいたい1000サンプルの調査です。質問文はどこかにいってしまったけれど、回答データからおおよそ推測できます。

肝心の「にわか横浜ファン」については、4つの設問をクロスさせて分析軸といたしました。

161201-2

(クリックで別画面拡大)

「横浜ファン」の中にも、「古株横浜ファン」と「にわか横浜ファン」がいる。そして、「少々横浜ファン」には隠れ読売ファンやその他ファンがいる。こういう軸で分析しております。

横浜(98年)を応援した理由

最初に「横浜を応援した理由」を見てみましょう。

161201-3

(クリックで別画面拡大)

実は「にわか横浜ファン」と定義した人たちは、「地元だから」という人が多い。そもそも当時は、「自分はベイスターズファン」などと公言できる時代ではありませんでした。でも「優勝の勢いに乗って、応援しちゃった、だって地元だし」という方が多かった。

注目は「本当は読売ファン」。「優勝できそう」という理由が最も多い。いわゆるノリだけで応援した人がいるのがここです。広島以外に在住のカープ女子は、このように見られていると考えてよいでしょう。

来年も応援してくれるのか

問題は、優勝した翌年(1999年)以降も応援してくれるかということです。そこは皆さん厳しく見ております。

161201-4

(クリックで別画面拡大)

古株は当然来年以降も応援する。でも、「にわか」や「隠れ読売ファン」は「優勝しそうならね」という回答もそこそこある。彼らを観客動員に結びつけられなかったことも、超長期低迷の遠因でありましょう。

「にわか」の行動規範と消費意識

ここまではプロ野球に限定したこと。マーケティング分析としての本題はここからです。

この調査では、野球と全く関係のない「行動規範と消費意識」を聞いております。このデータをみると、いかに「にわか」が消費に貢献してくれるのかわかります。

161201-6

(クリックで別画面拡大)

「にわか」の傾向としてあげられる項目(全体の値より10ポイント以上)を、ポイントの高い順に並べると……

・自分の個性を出すのはいいこと
・「いい」と思ったモノが、その後になって売れた
・流行商品といって、人と同じものを持つのは嫌
・流行のファッションをしても、自分なりの個性を加える
・流行商品は一度は試す
・トレンディスポットには、一度は行ってみる
・自分は個性が強い方
・友人間で自分は話題の中心になることが多い
・人の一歩先を行くことが好き

上位3項目は、50%を超えています。全体値よりも20ポイント以上上回っている。単純にいえば、流行感度が高い人、でも個性をしっかり持っている人とみてよいでしょう。

「にわか」と「もののけ姫」「タイタニック」

この人たちが、当時のヒット映画を見に行ったかどうかを聞いております。先週「君の名は。」に抜かれた「もののけ姫」はこの年でした。そして「タイタニック」も。

161201-7

(クリックで別画面拡大)

「もののけ姫」は、サンプルも少ないので、顕著な違いとは言い切れません。ただ「タイタニック」に対する「にわか横浜ファン」の動きは面白い。
「上映開始からしばらくしてから行った」という方が36%。他より20ポイントほど高い。44サンプルしかありませんので、実数ベースでは10人弱多いだけですが、それでも、

いきなり飛びつくのではなく
人気とわかると見に行く

という行動パターンが、彼らの意識にあるのではないかと推測できます。

無条件に何にでも飛びつくのではない。それが確実に面白そうだと動く。かつてはそれがマスコミで報道され、今はそれより早くネットで広まる。これこそが、アーリー・アダプターに続くキャズム(溝)を埋めてくれる行動。

161011-3

カープ女子が衣笠さんを知らなかろうが、いいじゃないですか。だいたい衣笠さんが解説するのは、ベイスターズ戦ばかりだもの。知らなくてもしょうがない。
それよりも、盛り上がるところでは、ちゃんと盛り上がる素直な行動を認めましょう。何しろ「にわか」は消費に活力を与え、ひいては経済を活性化するのですから。

161201-1

今はメジャーリーガーのグリエルさんです

Google AdSense2

Google AdSense

   

 - 日記 , ,