ソニービルのIt's a Sony展がスゴい
行ってきました
ソニービルの建て替えにともない、3月末までの長期間、ソニーの歴代製品が展示してあるという報道があったのは先週。
さっそく訪れた知人から、「館内撮影自由」ということを知り、矢も盾もたまらず行ってまいりました。
心ときめくBCLラジオ
現ソニー社長の平井一夫さんが、
BCLってご存知ですか?
と問いかける脇に置いてあるのは、名器「スカイセンサーICF-5800」。
この「スカイセンサー」というネーミング。それに続く意味がわかったようなわからないような「ICF-5800」という番号。そしてダイヤルやボタンの数々……。こんなことに当時の少年は心を躍らせたわけです。
松下電器ナショナルは「クーガー7」。ナショナルは無骨な感じだったけど、ソニーはどこまでも洗練されたデザインでした。
初代ウォークマン
今回どうしても画像におさめておきたかったのが、こちら。
初代ウォークマンです。自分はこれは買えなかった。
予備校仲間だったS君が、いち早く買って持ってきたけど、うちのオヤジが買ったのは、この右のだった。
「録音できない」のが、やはり当時の人間には理解できなかったので、録音できる上級機種が発売された。その名も「プロフェッショナル・ウォークマン」。自分はこれを借りて、代ゼミの堀木先生や青木先生の授業を録音してました。で、通学の往復で苦労して録音した音楽を聴く。イケてると思ってました、それで。
画期的なのは2代目ウォークマン
初代ウォークマンは、その後の音楽の聴き方を世界レベルで変えたけれど、機器として、世間をアッと言わせたのは2代目だった。
カセットテープのサイズとほとんど変わらないのに、なぜ動くのか理解できませんでした。
大学に入った頃、この真ん中のシルバーのを買いました。
でも、忘れもしない初夏の頃、語学の授業が始まる前、教室の窓側でダベっている時、あっと思った瞬間、手から床に落ちました。当時の教室の床はコンクリート。ネジらしき音が内部からカラカラ虚しく聞こえました……。
で、次に買ったのがこれ。
やっぱり録音できるのが好きだったみたいです。たいして授業も出ていなかったのに。重たいだけで、録音機能は全く不要でした。
元ソニー小僧は今すぐ銀座へ行け!
今でこそ音楽業界でのポジショニングが薄らいできたソニーですが、40年前はまさに天下を取っておりました。その歴代製品がビル1階から、順に上がっていくとみられるように展示してあります。
たとえば、ソニー初期の製品の象徴といえる電気釜。
小型化といえばソニー、ソニーといえば小型化。その元祖たるトランジスタ・ラジオ。
オープンリールのデッキ。
これ、親戚の家にあってカッコよかった。
あと最近地道に復活しているというアナログのレコードプレーヤー。
仕事がらみでは、会社に鎮座ましましていたNEWSも。
ワープロかマルチプランしかない時代、パワポの原型みたいなソフトを使って、初めてまともな企画書を作ったのはこれでした。
そのほか、世界中の放送を聴くことができるこんなラジオも。
大きさのイメージができないと思いますが、ノートPCを3まわりくらい大きくした感じです。
ソニーの歴史を目で見て、しかも撮影OKという太っ腹な企画は来年3月まで。かつてソニー製品に心を踊らせたオジサンたちなら、一度は行っておくべきですよ!