東京都知事選の勝者は誰だったのか

結局小池百合子さん

五反田の駅前で演説していた頃は、まだそれほど勢いはなかった。

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でもその後、石原慎太郎元知事の思わぬ発言が、かえってフォローウインドとなったか。

「大年増の厚化粧が...」 石原慎太郎氏の小池氏罵倒、「逆効果」の気配【都知事選2016】 : J-CASTニュース
増田寛也氏に危機 石原慎太郎氏の発言で女性離れが深刻 - ライブドアニュース

それに堂々と応じた小池百合子さん。

小池百合子氏、石原慎太郎氏の“暴言”に余裕…「大年増の厚化粧」に「慣れてる」/芸能/デイリースポーツ online

ましてやそのお化粧の理由が、顔にある痣だったからというのでは、これはもうセクハラどころか、人権侵害ともいえる。
石原慎太郎だから、この後の追及は何もなしで許される発言でしょうか。かなり疑問です。

マックさん過去最多得票

さらに強烈な候補者が登場したからか、マック赤坂候補はいつもの選挙戦より静かに見えました。それでも渋谷の街頭では、こうして鳥越候補の横でコバンザメ商法のようなことをやっておられました。

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これはこれで正しい戦略。
マックさんは、これで都知事選立候補は4度目。しかも過去最多の得票数でした。

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あえてパフォーマンスを最低限にとどめたのがよかったのか? いや、もし本名で立候補していたら、そしてビジネスの持論を堂々と展開していたら、果たしてどんな結果だったのか。

【東京都知事選】マック赤坂氏が激白!「仮装はしない、コスプレは飽きた」「極貧からの反骨心が行動の源なんです」 - 産経ニュース

でも、みんながカメラを向けると、ちゃんとスマイルポーズをとってくれてました。

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次はあるのでしょうか?

泡沫候補という非有力勢

「投票する人がいない」という嘆きは、しばしば聞かれるもの。ただ、自分も相応の年齢になると、その表現方法はさまざまであれ、供託金を収め、人前で持論を展開する勇気は素晴らしいと感じます。自分にゃできません。

だから「泡沫候補」という言い方はしたくない。失礼です。「非有力候補」とせめて言いたい。

その「非有力勢」への得票数は、今回実はかなり高かった。過去7回の都知事選の選挙結果です。

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(クリックで拡大します)

得票数30万票を1つのラインとし(供託金没収は都知事選は有効投票数の10分の1。今回は66万票ほどがライン。それよりゆるくしております)、有力・非有力に分けると、データとして分析可能な過去7回中、非有力勢は前々回の7.7%に次ぐ得票率だった。
前々回の候補者は今回の半分以下の9名。猪瀬さんが圧勝した選挙。マックさんは9人中8番目の得票数ながら、3万8千票を獲得している。

この時に比べると、今回は21人と7回のうち最多の立候補者数。表の一番左、1999年4月11日投開票の都知事選は石原慎太郎が初当選の選挙。この時も19人と候補者は多かった。
ただ、得票数下位の2名は1000票にも至らず、非有力勢の得票率は2.3%にすぎなかった。

今回、非有力勢に7%強の票が流れた意味の1つは、有力勢に対する反感があるでしょう。ただそれだけではないはず。ネット選挙が解禁になり、有権者に直接訴えやすくなった。以前であれば、新聞・テレビに頼った情報が、自分で直接候補者の訴えを確認することができるようになった。これはやはり無視できないことでしょう。

たとえばテレビで放映される政見放送を見逃しても、法的に問題はあれ、ネットで視聴することも可能になった。今回ピー音が入る政見放送があったそうですが、それも確認することができてしまう。というより、候補者のサイトなどにいけば、ピー音の入らないバージョンを視聴することすら可能。そういう時代です。

真の政党離れの政治家は登場するのか

1つの自治体の首長を決める選挙ながら、ちょっとした国よりも予算規模の大きい東京都。全国的にも注目を集める。問題の「次回」は4年後のこの時期。東京五輪2020の前、とすんなりいくのかどうか。小池百合子新知事の手腕にかかっております。

そしてその時「非有力候補」は、どんな選挙を展開するのか。かつて青島幸男さんが選挙活動を何もせずに当選してしまったことがありました。あれはあれで昭和の薫りを感じるやり方だったけれど、今はそうではない。

既成政党の後ろ盾がなくとも、当選可能なことは今回小池さんが証明した。ただ小池さんは、過去多くの政党を渡り歩いてきた政治家。
政治家ではない、本当の市民発の都知事が誕生する日が来るのは、いつのことになるのでしょうか。そんなムーブメントが起きる日を楽しみに待ちたいと思います。

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      2016/08/02

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