ポケモンGOは究極の垂直立ち上げ

今年のヒット商品ランキング1位確定

間違いないでしょう。

『Pokémon GO』公式サイト
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アメリカでは7月7日、イギリスは7月14日、カナダは7月17日、そして日本では1週間前の7月22日、ポケモンGOは公開されました。

全世界ですでに7500万ダウンロードを達成しているのだから、もはや世界的大ブーム。

ポケモンGOが世界で推定7500万ダウンロードを達成 | TechCrunch Japan

歴史的にみても、これほどの短期間で広まった商品(サービス)は初めてでしょう。

歴史的ヒットの記録

歩きスマホによる事故の報道、著名人による批判的な意見、さらに「もう飽きた」という記事まで出始めております。

そろそろ #ポケモンGO に飽きてしまった理由を挙げていこうか

確かにバッテリーを激しく消費するのは、なんとかしていただきたいもの。しかしその解消手段の1つである「ポケモンGOプラス」が9月に発売延期。

任天堂、ポケモンGO Plus発売を9月へ延期。スマホを見ずにポケモンやアイテムが取れるアクセサリ - Engadget Japanese

ムードに水を差す要因であるだけに、若干気になります。

とはいえ、これだけのヒット商品は10年単位でみても、そうそう現れるものではない。ロングセラー研究の一環として、「ブーム・流行」を研究する身として、何か記録しておくことはないか。
本来であれば、ダウンロード数の推移を知りたいところですが、それは自分の立場では無理。そこで、上に引用した「@PokemonGOAppJP」の公式アカウントのフォロワー数を追ってみました。

最初のツイートは、先週の金曜日(2016年7月22日)、10時41分44秒でした。そこからまだ3ツイートしかされておりません。
1つめは上記。2つめは下記の「チームリーダー」の紹介。

3ツイート目は、2つめのツイートの訂正。

これだけです。

たったこれだけながら、すでに10万を超えるフォロワーがいる。このフォロワー数がどのような経過で増えていったのかを、毎正時(00分)をメドに記録しておりました。
もちろん完全な毎正時ではなく、時に30分ほど遅れることもありました。深夜はもちろん記録できておりません。稀に目が覚めて、気合いで正時になるまで待って、記録したこともありましたが。
その中で、正時から15分以内に記録したものを分析に採用。

@PokemonGOAppJPフォロワー数推移

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(クリックで別画面拡大表示)

最初のツイートから30分たたずにフォロワー数は1万人を突破。ちょうど昼休みに差し掛かる時間帯でもあり、「時速1万人ペース」で増加していきます。
午後に入ると、仕事などによる影響でしょう、ペースが時速2千人ほどに落ちる。そこから夜にかけて、さらにペースダウンし、翌日昼間も新たなツイートがなく、時速100~300人程度で安定。

2ツイート目と、訂正の3ツイート目があると、時速2千人ほどになりますが、それもすぐに落ち着く。今日の時点でも新たなツイートはなく、時速100人前後の増加ペースで落ち着いております。

イノベーター理論の世界

エベレット・M・ロジャースが「Diffusion of Innovations」で提唱したイノベーター理論は、ちょっとしたビジネス書になら必ず書かれているほど有名。

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正規分布の曲線を5段階に分け、徐々に採用者が増加していく傾向を表しています。
そして過去にブームと呼ばれたものは、おおむねこの曲線に似た姿だった。

競馬ブーム

例えば1990年代にピークを迎えた競馬ブーム。年末に行われる有馬記念の売得金額(いわゆる馬券売上)は、80年代後半から急激な伸びを示しました。

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(クリックで画像拡大)

年に一度しか行われない競馬のレースと、無料で簡単にインストールできるゲームを単純に比較はできません。また、「有馬記念」のグラフとイノベーター理論の図は、カタチは似ておりますが意味合いは異なります。 しかし、ブームの発生経過(図の左半分)を見るという観点では参考になります。

競馬の特定レースの馬券売上は年ごとの変化。一方、映画や音楽のヒット作は、週単位で伸びていく。「千と千尋の神隠し」の興行実績、小室哲哉などのヒット曲の売上は、いったいどのような伸び方をしたのか知りたいところです。

究極の垂直立ち上げ

レイモンド・バーノンが提唱した「プロダクトライフサイクル理論」は、イノベーター理論と裏表の関係という見方もできます。

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ただ今の時代に、このようなゆったりとした展開では、競合他社につけ入れられる可能性がある。そこで考え出されたのが、2000年頃のPanasonicによる「垂直立ち上げ」だと思いますが、実際にその言葉に見合った事業(もしくは製品・サービス)は、過去になかったといってよいでしょう。

今回のポケモンGOの事例は、twitter公式アカウントのフォロワー数による検証にすぎません。しかし、世界の人口を70億人としたら、すでに世界中の100人に1人以上がインストールしていることになる。
ポケモンGOこそは、

究極の垂直立ち上げを実現した

という表現をしても異論はないでしょう。

ゲームとしてのポケモンGOはいずれ飽きられるとしても、夜中の公園などにあれだけの集客をすることが可能なツールと知られた意味は果てしなく大きい。ゲーム以外の展開は、どのようなスピードで行われるのか。そしてその時利用者数はどんな推移を見せるのか。これからも見守っていきたいと思います。

ちなみにワタクシ、現在レベル9であります。

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      2016/07/29

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