電子書籍が流行らない理由

ビッグデータ・ベースボール読みましたか?

マーケティング的にも、そして野球ファン的にも、かなりの衝撃を受けた「ビッグデータ・ベースボール」。サブタイトルに

20年連続負け越し球団ピッツバーグ・パイレーツを甦らせた数学の魔法

とあるように、それは魔法のようにも見えました。

購読のいきさつは、そのエントリー「マーケターは「ビッグデータベースボール」を読むべし」に書いたとおりで、書評を読んだことにプラスして、フォロワーさんの後押しがあったから。そして、その後押しの直後、Amazonでボタンをポチった。

Kindle版があれば、必ずそちらを買うようにしているので、決断してから1分ほどで、手元に「書籍」を入手できた。今さら当たり前のことです。
今回書いておきたいのは、その読書スタイルのこと。

PDF本とKindle本

子供からiPad miniを奪還し、アプリi文庫に自炊した書籍をようやく入れ直しました。

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青空文庫も読めるので、このアプリは本当に便利なのですが、これは厳密には電子書籍ではない。単なるPDFを閲覧しているだけ。冊数が増えてくると、本棚の管理が大変です。数年前、地道に作業をし、なんやかやと1000冊は突破している。こうなると、「ビジネス」と「マーケティング」の境目をどの辺に置くかで悩んだり。経営なくしてマーケティングはありえないし、かといってマーケティングはマーケティングですからややこしい。
タグ付けして、2か所の本棚に入れることができればいいのに……。

Kindle本は、勢いで買ってしまった「荒野の少年イサム」や「そばもん」などの漫画を除けば、まだたったの20冊ほどでした。まさに電子書籍の限界を表しているかと。

Kindleの進化に焦る

Kindle本をダウンロードして、最初に開くと、こんな画面が出ます。

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「読み終えるまでの平均的な時間」なんてものが表示されているのにビックリ。これは読み進めるたびに、こんな風にページ下に表示されます。

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電子書籍を毛嫌いする方は、

あの紙(ページ)をめくるのがいいんだ

とよく言う。たしかに何十年もそのスタイルでやってきたのだから、今さら画面をタッチするだけでは物足りない。そして、ページをめくる行為は、残りページ数を把握することをも意味している。それを電子化した結果がこういうことなのでしょう。

実際には読み始めはなんてこともありませんでしたが、表示が「あと1時間」くらいになってくると、「一気に読み終えてしまおう」という気持ちになりました。

電子書籍の読書スタイル

ビッグデータ・ベースボール」は本当に面白い本で、少し読むとグイグイ引き込まれてしまう。iPad miniやiPhoneに入れたKindleアプリで読んでいたのですが、普通の本を読むのと同じく、だんだん腕が疲れてくる。

なので、このような感じにデスクまわりをセッティング。

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以前買ったタブレットホルダーアームを強引に設置。これで読み進めました。

最初かなり違和感がありました。読書時に両手が自由になる。これに対する違和感です。

ページをめくる時だけ、画面をタッチすればいい。よく考えたら、パソコン画面で何かを読む時には、たいていの場合、やんわりとでもマウスを握っている。

両手が完全に空いている状態で何かを読むというスタイルは、生まれてこの方、ほとんど体験してこなかった。

そんなことに気づかされました。

傍から見たら、「何やってんの?」としか思えない。ボケーっとタブレット画面を見ているようにしか見えない。仮に職場で、こんなスタイルを実践したら、

真面目に仕事しろ!

と周囲から白い目で見られそうです。

ただこのスタイルは、本当に楽ちん。何しろ腕が疲れない。アームの向きを変えれば、多少リクライニングしても読み進めることが可能。

電子書籍は読書スタイルの常識を打ち破れ

Kindleをはじめとした電子書籍アプリは、現状は、「アナログのデジタル化」にすぎない。これは、インターネット創世期に会社のカタログをネットに載せただけで、「公式サイト完成」と喜んでいたのと同じではないか。だからイマイチ普及しない。依然「紙の本の方が実用的」と考える人が大勢を占める。

電子書籍を本格的に普及させるには、単なる紙の置き換えではなく、読書スタイルの常識を打ち破るような革命を起こす必要がある。それは、我々がものごころがついて以来慣れ親しんできた読書スタイルそのものを大変革してしまうようなものでなければならない。そのために必要なものがタブレットアームなのか、それとも全く別なものなのかはまだわからない。

そして、「それ」が登場した時に市場は一気に変わる。iPhoneの登場により、ボタンをチコチコと打っていたガラケーから、大画面液晶スマホに一気に塗り替えられたのと同じように。

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