24時間走り続けるということ

村おこしのポジショニング

義兄が住んでいる長野県下伊那郡売木村。結婚する前、挨拶がてら行った時には、たしか人口1200人くらいだった。それが今は600人ちょっと。過疎の村です。

本当に何もないところですが、昨今「走る村」として密かに話題となっております。

走る村うるぎプロジェクト

「村おこし」にも当然ポジショニングはある。「観光」「温泉」「特産品」というものでは、今さら耳目を集めることはない。「ゆるキャラ」だってもう限界に来ている。
そんな中、「人が住んでいない」「微妙に標高が高い」というハンデをプラスに変えたのが「走る村うるぎプロジェクト」。

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村所属のランナーである重見高好さんが、2年ぶりに「神宮外苑24時間チャレンジ」に出場するということで、応援に行ってまいりました。

超長距離のスペシャリスト

42.195kmという距離で目立つことは簡単ではない。でももっと長い距離なら?
重見さんは、超長距離のスペシャリスト。先日もギリシャで開催されたスパルタスロン(約250km)に出場し、総合11位(日本人2位)だったそうです。いやはや。

土曜日の午前11時にスタート。現地には13時ごろに到着。

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1周1.3km少々の周回コースを、ひたすら走るランナーたち。

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同時に50kmの大会も行われておりました。

暁の逆転劇

土曜日、15時くらいまで現地にいて、でもそこから20時間走る。
夕飯食べては、「まだ走っているんだよね」。風呂に入っては、「まだ走っているんだよね」ということで、ネットの速報をチェックしておりました。

今回はスロースタートだった重見さん。土曜日は後方を走っておりました。「走りが重いのでは?」なんて声もありやきもき。
午前3時すぎに、ふいに目が覚めて、サイトを見たけれど、重見さんはまだ2位。大丈夫かいなと思ったら、5時頃一気に逆転。どうやら、トップを走っていた選手が、ペースダウンしたようす。

トップと2位の2人の24時間を、グラフにしてみました。

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重見さん(赤線)は、ほとんど一直線。1時間10km前後のペースできっちり走った。2位だった楢木さんは、快調に走っていたけれど、午前5時あたりから時速5kmくらいになり、そこで一気に逆転。

マラソンランナーはだいたい時速20km。それと比べれば、のんびりしたペースなのかもしれませんが、それを24時間続けることは、体力とともに精神力も重要なのでしょう。だって、最終的に周回コースを200周くらいするのですから。

いよいよゴール

2日目は10時頃に到着。2位ともだいぶ差が開き、「たぶん大丈夫だろう」というムード。
でもどんなアクシデントが起こるかわからないのがマラソンの恐ろしさ。実際、結果的に3位だった方は、最後の1時間で惜しくもリタイアとなってしまいました(記録は残るようす)。

ラスト1分を切って、いよいよカウントダウン! あと30秒!

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あと5秒!

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そして24時間!

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ちなみにこのタイマーは、学芸大学の研究室の所持品でした。

24時間たった時にいたところがゴールというシステム。村の関係者が車椅子を持って追っかけて行きました。

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無事完走しても、ケロッとしている方もいましたが、上位はさすがにバテバテ。どのくらいで回復するものなのでしょうか。

絵画館前で行われた青空表彰式。重見さん2年ぶりの総合優勝。おめでとうございます。

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走り終えたランナーたちは、みんな戦友という感じ。それぞれに談笑する姿が印象的でした。

2020年に向けて

5年後の東京五輪に向けて、スポーツ熱はさらに高まることは確実。
走ることさえままならない東京マラソンのような超人気大会もある一方で、各地で行われるマラソン大会も飽和状態となり、出場選手をかき集めるのも大変なのだとか。単に42.195kmを走るだけでは、「マラソン大会のポジショニング」を獲得できない。マラソン大会の個性化は必至の情勢です。

更地のままの国立競技場跡地。デザインが決まれば、工事は一気に進むことでしょう。2020年にはいったいどんな姿を見せることになるのでしょうか。

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      2015/12/25

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