インテリだけがわかるようなものではだめ

大阪万博のキーホルダー

この前実家に帰った際、こんなものを持っているのを発見し、以来持ち歩いているザックにつけております。

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自分自身は大阪万博には行っていない。これはたしか、叔母のおみやげだったか。捨てられずに、「宝箱」に残っておりました。

浅草で買ったザックが、とても使いやすくて重宝しているのですが、いかんせんチャックが開けにくい。そのためにちょうどいいやということで、45年目にして、いきなりハードモードで使われております。

太陽の塔と桜

記者会見で落ち着くと思われた2020東京五輪エンブレムのデザイン。インターネット時代の恐ろしいところで、デザイナー氏の業績が次々と掘り起こされ、「これは違うだろ」というのも多い中、「えっ! これは……」とシロウトながらに感じるものもあり。いったいどうやって着地させるのでしょう。

そんな中、ふと「大阪万博のマークはどうやって決まったの?」と思い、調べてみました。
キーホルダーの片方は、かの有名な「太陽の塔」をデザインしたもの。

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誰がどう見ても岡本太郎の作品であることがわかるこの作品は、高さ30mの屋根を突き抜ける70mの高さがあった。まさに「芸術は爆発だ!」です。

片一方は万博のシンボルマーク。桜をモチーフにしたあのデザイン。

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実はこの決定には、紆余曲折があった。

万博会長の一言

桜のシンボルマークの前に、第1案があったんですね。知りませんでした。
そのデザインは、こちらから見ることができます。

【番外編】Olympics & Expos その1(東京・東京・大阪): 空中庭園@下丸子

そういわれてみると、そんな感じだったかというのは、もちろん自分の記憶の創作で、当時幼稚園児の自分にそこまで明確な記憶はなかったと思います。

詳しいいきさつは、こちらに書かれておりますので、ぜひお読みください。

大阪万博のあのシンボルマーク「桜」決定までのひと騒動「大阪万博1970 デザインプロジェクト」 - エキレビ!

ハウス食品のヒット商品「うまかっちゃん」のネーミングからパッケージまでをデザインされた西島伊三雄氏によるシンボルマークは、今でも洗練されたデザインに見えます。

でも、上記記事にあるように、大阪万博会長であり、経団連会長も長く務めた石坂泰三氏は、「上の円が日の丸に見え、日本が偉そうに見える」と言った。敗戦からまだ25年。日本は頭を下げなければいけないと財界総理は、当時考えていた。

ただ、それだけではなく、こうもつけくわえた。

インテリだけがわかるようなものではだめで、
大衆性がないといけない

玄人は評価した東京五輪エンブレム

東京五輪エンブレム騒動で面白かったのは、デザインのプロと思われる方々は、一様に佐野研二郎氏を評価したこと。他人のデザインを模倣することなどありえないのは当然として、それだけでなく、いかにオリジナリティあふれたものであるのか、力説する方がたくさんいらっしゃいました。

でも、シロウトはそうは思わなかった。発表直後から、「なんだこれ?」「黒が目立って葬式か?」などと総ツッコミにあった。かくいう私も、「ちょっと寂しい感じ?」と思いました。五輪の持つ華々しい感じがなかった。

石坂泰三氏の言葉のように、佐野研二郎デザインのエンブレムは「インテリにはウケるもの」だったのでしょう。
構図の取り方だけでなく、今回はアルファベットや数字にも適用できるデザインであることが重要だった。それをかなえたエンブレムは、誠に素晴らしいという評価。それが玄人たちの評価だった。

でも、シロウト(=大衆)はそんなことわからない。

大衆はいつでも直感で評価する

もの。論理性などない。ましてやデザインの難しさなんてわかるはずがない。

ダメなものはダメといえるか?

五輪関係で噴出する問題に哀しみを覚えるのは、エンブレムだけでなく、新国立競技場についても、

「ダメなものはダメ」といえるトップがいないこと

ではないでしょうか。45年前の財界総理には、それができた。今回は、森喜朗氏が本来その責を担うはずですが、彼にそこまでを求めるのは……。

【新国立競技場】森喜朗氏「生牡蠣がドロッと垂れたみたい」(発言詳報)
森喜朗会長も遠藤五輪相も「新国立に俺は関係ないよ」尻に帆の五輪関係者 : J-CASTテレビウォッチ
新国立競技場の計画白紙 森喜朗氏「たった2500億円も出せなかったのかね」 - ライブドアニュース

五輪エンブレムは、このまま推し進めるとして、他の業績にいちゃもんがつけられているデザイナーを、今後どう扱えばいいのか。

今となっては、岡本太郎の「べらぼうな発想力」が懐かしく思うばかりです。

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      2015/12/25

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