潜在意識の内における盗用

東京五輪エンブレムデザイン問題

競技場の建設費問題が、どうにかこうにか進み始めたと思ったら、今度は大会の象徴として使われるエンブレムが、ベルギーの劇場のロゴと酷似しているという問題が発生。

東京五輪エンブレム、劇場ロゴ盗作!?佐野氏「お答えできない」 ― スポニチ Sponichi Annex 社会
東京五輪エンブレム盗用?ベルギー在住デザイナー「弁護士と協議」 ― スポニチ Sponichi Annex 五輪

そもそも「これが最も優れたデザインだったの?」ということが、公表当初からあり、この一件が表出してから、一気に話題沸騰となった。

自分もデザインとしては、あまり好きではない。

東京五輪エンブレム - Google 検索

黒が真ん中を貫いていることより、赤丸の位置が不安定で落ち着かない。この点について、デザインのプロたちは、どんな評価をしているのか知りたいところであります。

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こういった好みの問題は別として、素人的に考えても、よもやこんな世紀の大コンペに盗作を提出するような厚顔無恥なデザイナーなどいないでしょう。だから、「坊主憎けりゃ、もう袈裟どころかパンツまで憎たらしく思える」となっている感はある。
さらに、デザイナー氏が、自社サイトにアクセスが集中していることを偽装したことも、火に油を注いだ。

東京五輪エンブレム盗作デザイナー佐野研二郎が逃亡して炎上…公式サイトも偽装中→パクられた海外デザイナーは弁護士と対応を協議:ハムスター速報

ただ、大会本部としては当たり前でしょうが、時間をかけて、世界各国の商標を確認しているという。

五輪エンブレム 似たデザインに問題なしの見解 NHKニュース

デザイナーの佐野氏は、どこかできちんと説明すべきでしょう。

George HarrisonのMy Sweet Lord

今回の盗作問題で、すぐに思い出したのは、George Harrisonの名曲「My Sweet Lord」。

Beatlesが解散をして、真っ先にヒットを飛ばしたのは、グループの中では一番目立たなかったGeorge Harrisonだった。元Beatlesのメンバーとして、初のチャート1位を記録したこの曲は、鬼才フィル・スペクターのプロデュースにより、重厚感あふれるアコースティック・ギターのカッティングが強く印象に残ります。

George自身は、「18世紀のゴスペルナンバー「オー・ハッピー・デイ」にインスパイアされて書いた楽曲」(Wikipediaより)のつもりだったが、そうは思えない人がいた。

1963年に発表され、全米1位にも輝いたThe Chiffonsの「He's So Fine」と似ていると評されたところから、大裁判となった。

The ChiffonsのHe's So Fine

ちょうどBeatlesが好きになり始めた頃、Georgeの話題といえば、この裁判ばかりだったことを覚えております。当時は、

「マイ・スウィート・ロード」?
「甘い道」って何?

という程度の英語力。ましてや、現代のように、「He's So Fine」とはどんな曲なのか、動画サイトで確認などできない。「似てるのかねぇ」と、いつも思っておりました。

では、The Chiffonsの「He's So Fine」を聴いていただきましょう。

ぶっちゃけ似てますな。
Georgeも裁判に敗れ、多額の賠償金を支払った。そこまで覚えております。

ジョージ・ハリスンの「マイ・スウィート・ロード」は「ヒーズ・ソー・ファイ... - Yahoo!知恵袋

もっともGeorgeもさすがの皮肉屋で、裁判を揶揄した曲「This Song」を発表して、ひと儲け(?)しております。

クリエイターは潜在意識を消せ?

裁判で話題になったのは、本エントリーのタイトルにもした「潜在意識の内における盗用」という点。

マイ・スウィート・ロード - Wikipedia

前記のように、Georgeは18世紀のゴスペルにインスパイアされて書いたと主張している。「He's So Fine」は1963年の発表で、その頃はまだBeatlesがアメリカ上陸を果たす前、イギリスでの人気がピークに達しようとしている頃。

そんな時期に、Georgeが意思をもって聴いたのか、それともラジオから流れてきたのかはわからない。いずれにしても、George Harrisonという人間の潜在意識に「He's So Fine」という楽曲のメロディーが入り込んでしまっていたと認定された。

はたして、今回のデザイナー氏も、George Harrisonと同じ立場に置かれるのか。彼の潜在意識にベルギーの劇場のロゴがあったとされるのか否か。

難しいのは、仮に「そうではない」という判決が下ると、

誰でも考えつく、ありきたりのデザイン

という評価にもなりかねないこと。デザイナーとしてはそれだけは避けたいところでしょう。何かいい着地点があるのでしょうか……?

酷暑五輪本当にやるの?

2020東京五輪は、他に大会ボランティアの制服がダサすぎるという問題も抱えている。

東京五輪、ボランティアの制服が残念すぎる。。 - NAVER まとめ

その辺の駐車場だか駐輪場を管理している、定年退職後のオッチャン的な服装ですな。
これは「こう改変しろ」というデザイン案が提示されております(笑)。

ダサいと酷評の『東京都観光ボランティアの制服』→「だったらこうすれば?」ツイ主の提案に称賛の声 - Togetterまとめ

インターネット恐るべし。

東京五輪の開会式は、2020年7月24日金曜日の予定。ちょうどあと5年。

こんなクソ暑い時期に本当にやるの?

という根本的な疑問と合わせ、多くの難題をどう乗り切っていくのか、暑さボケと戦いながら見つめて行きたいと思います。

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      2015/12/25

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