黒子のブランド

バスケット分析

ある日の買い物。

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誰がどうみても「ゴーヤチャンプル作るだろアンタ?」ということがバレバレで、非常に気恥ずかしい。レジの店員さんや後ろに並んでいる方が、「プークス状態」であることがコワい。

バスケット分析なる解析手法がありますが、そんな面倒なことなどせずとも、自分で買い物に行って、列で他人のカゴをチラチラと見ればよい。

「あー、このおばあちゃん、お惣菜ばっかやな……」
「このOLさん、エラいまじめに料理するんね」
「若いアンちゃんはやっぱ健康考えておらんな」

商売柄、自分はいつもそんなことを考えております。ホント、高齢者世帯(と思われる方々)のお惣菜比率は高い。いずれ誰も家庭で料理なんてしなくなるのでは?

ANAの小ネギ

この日は何を作ろうとしたのでしょうか。たぶん小ネギの小鍋か。速攻でできますし、常夜鍋以上のウルトラスピードメニューです。

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これを手にとった瞬間、「え? ANA?」と誰もが思うでしょう。正確には「ANA Cargo」ですから、ANAの物流子会社。
でもこのやり方は、「インテル入ってる」に代表されるように、黒子ブランドの存在感を発揮するのにうまい戦略。もちろんターゲットは我々エンドユーザーではなく、中間業者でしょうけど。

しかし、佐賀県から空輸されているんですな。陸路じゃないんだと、感心することしきり。小ネギであろうとも鮮度が命です。

黒子ブランドの存在感

これまた商売柄、学生から「どんな会社がいいんすかね?」と聞かれることも多い。

今業績がよい会社でも、おまえらが俺くらいの年齢なった時に潰れてるかもしらんよ。だから「よい悪い」という価値観はやめな。

これは常々言っております。ただ、それだけでは学生指導にならない。
そんな時に必ず例示する会社があります。普通の学生ならまず知らない、でも業容を聞けば、その安定ぶりに誰もがすぐ納得する会社。
こちらです。

静岡産業社 | 包装資材専門商社から新たなサービス創造企業へ。

実はだいぶ前に卒業したゼミOBが1人入っています。その時はじめて知った会社なのですが、社名からは何の会社だかサッパリわからない。でも、上のタグにあるように、スーパーで使われる食品トレーやコンビニの弁当箱を製造しているのがメイン。

ライバルはほとんどいない。おそらく今後の参入もないでしょう。そして、スーパーは、GMSこそアップアップですが、SMはそうでもない。そしてわれわれはますますお惣菜に頼る。コンビニは今さらここで語るまでもない。
だからよほどのトラブルを起こさない限り、かなりの長期安定が期待できる会社なのです。

とはいえ、真っ白な食品トレーのままでは、どこにも存在感が見えない。かといって、会社のロゴでも入れようものなら、自分たちの利益を食いつぶすだけだし、小売側が嫌がる可能性もある。この分野でブランド感を出すことは実質不可能。

だからこそ、「サービス創造企業」へと転換を図っているのでしょう。安定した業績をもとに、新規事業で企業のブランド価値を前面に押し出していく。おそらくこのやり方しかない。

誰もが知る大企業に入って、最前線で活躍するのもいいけれど、無名の会社に入って、会社も自らも成長する方が喜びは大きい。

「鶏口牛後」。大企業志向が強いといわれる日本の大学生たちに、ぜひ再認識していただきたい言葉であります。

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