放射線とロボット

久しぶりの読書

なかなか本を読む時間もとれず、また「あ! この本はおもしろそう!」と思っても、Kindleじゃなかったり……。いけないとはわかっているんですけどね、それでは。せめて、アナログ本を買ったら、Kindle化した際に無料ダウンロードできるようにしてくれませんかね。欧米は始まったんでしたっけ?

勝手に作った自分のハードルを超えて、久々に買った本がこちら。

自分が追求する大きなテーマ「進化学」について、子供向けに講演したものをまとめた本。ちょっと簡単すぎるきらいもありますが、だらだらと読むにはいい。

福島第一原発原子炉内のロボット

この本の一節を読んで、「う~む」と唸り、そこで読むのが止まってしまいました。

ロボットは実際大変役に立つ。放射能を浴びても平気ですから、放射能を帯びた場所や、原子力発電所内部の人間が行けないような場所に行って修理の仕事などをする。
(「進化とは何か:ドーキンス博士の特別講義」P143より)

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たしかにみんなそう思っていた。そのための遠隔操作。ゆくゆくはヒト搭載型ロボットでも安全に処理できる。

でもそれは、ちょっと違うことが最近わかった。

東京新聞:福島第一原発 溶融燃料調査やっと一歩 格納容器内 ロボ初投入:経済(TOKYO Web)
【福島第1原発事故】調査ロボ、格納容器内で立ち往生 ケーブル絡まる? - 産経ニュース
格納容器調査、2台目ロボットも回収断念 福島第一原発:朝日新聞デジタル

よもやドーキンス博士は、こんな事故が起きるとは想像もしていなかったでしょう。

それこそユニバーサルデザインを施された工場内でしたら、ロボットは有用でしょう。しかし壊滅的な被害を受けた原子炉内部では、そもそもの走行性能に無理があった。

また、放射線の影響は受けないといいつつも、電子機器はそれなりに影響される。だから、完璧に人間の代わりとなることはまだない。

原発再稼働反対

自分が原発再稼働に反対の理由は大きく2つある。

1つは貧しい自治体住民を、札束でひっぱたいて作られるような施設は、倫理的に間違っているということ。これは「安全というなら、電気の消費地に作れ」ということにもつながります。お台場に原発を作るなら賛成です。

2つめは、われわれ人間は放射能をコントロールなどできないということ。
地震の巣の上にある日本列島。マグニチュード9クラスがいつ襲うか、いまだ正確な予測はできない。
また小笠原近海では、標高137mの山を持つ新島があっという間にできあがった。

この新島が、富士山とどのように連関しているのか。研究に基づく見解はあれど、それはあくまでも推測でしかない。
さらに、御嶽山をはじめ、蔵王、阿蘇などで活発な火山活動が続いている。

どれほどの対策を施しても、完璧なことなどありえない。そして原発は自然災害によって、割と簡単に破壊されるということがわかってしまった。
「アンダー・コントロール」どころか、いまだに放射線に翻弄されている福島第一原発。そのうえ、東日本大震災以上の災害が、いつ起こるかわからないのであれば、すべての原発は廃炉にするのが当然。

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米国議会でどのような演説をしようが、戦後70年の談話をどのような表現にするかは、首相に一任する。ただ、原発問題は絶対に勝手にはさせてはならない。そこは譲る譲らないの問題ではない。

日本の発展のためには原発はあった方がよい。それはわかる。
ただ、これまでのように、地方民を札束でぶっ叩いて、原発を押し付け、自分たちは安全なところで電気だけ送ってもらうような差別的な手法で推し進めてよいのか。
進化学の本を読んで、そんなことを考えたのであります。

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