スマホ後進国ニッポン 情報通信白書より
総務省の情報通信白書平成26年版が出て、世界各国と日本のスマホユーザー層の違いが話題となっております。
日本、米国、英国、フランス、韓国、シンガポールの6カ国で、各1000人ずつのサンプルながら、ぶっちぎりといってもよいくらいの差をつけられている。「大丈夫なのか日本?」と思わざるを得ません。
これらのデータは、さすが情報通信白書、HTMLやPDF、さらにデータもCSVなどさまざまなスタイルで提供されております。もっというとepubでも。ありがたい。あとでダウンロードいたします。
上記スマホ関連のデータは、次のページにあります。
この設問の次に、「次に買うのは?」という項目も設けている。スマホユーザーとフィーチャーフォン(ガラケー)ユーザーは、次に何を買うのか。
合わせてみると、こういう図になります。
ガラケーユーザーはおおむね25%。その4割くらいは頑なにガラケーを使いそう。「わからない」という層が半々に分かれたとして、「25%×40%+α=10~15%」となり、なんだかんだで、他国と同レベルの数値には達しそうな気配はある。
自分は大学生や高校生と接触する機会は当然多い。彼らのほとんどはスマホ。これは間違いない。つまり、日本のガラケーユーザーは中高年層が中心と考えてよい。
老眼の年寄りこそ、スマホを使うべきだと思うんですけどね。見えないでしょ、その小さな画面。
堅物というより、スイッチングコストが高すぎると考えるのでしょう。上場申請をしたLINEの「乗っ取り」も話題となっており、嫌スマホ派にとっては、忌避する要素となりそう。
さらにこんなデータも発表され、これもスマホのせいにされそう。
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時間の経過とともに、スマホは他国並みとなるのか。それとも日本はここでもガラパゴスと化すのか。どっちなのでしょう。
ただ、こうしたところが、若年層と高齢層のデバイドとなり、情報化などの国策にも影響するとしたら問題。集団的自衛権などより、この面で遅れを取ることの方が、将来的によほど国家的なリスクとなる。子供の安全には配慮しつつ、政治家がリードしていただきたところでありますが……、その政治家の何割かは頑なにガラケーなんだろうな。
嗚呼。