集団的自衛権とポジショニング

集団的自衛権の問題も、ただ1人の地方議会議員のために、すべてかき消されてしまったような……。

「戦わずして勝つ」ことは、孫子で説かれた最善の手段。

孫氏曰わく、凡そ用兵の法は、国を全うするを上と為し、国を破るはこれに次ぐ。軍を全うするを上と為し、軍を破るはこれに次ぐ。旅を全うするを上と為し、旅を破るはこれに次ぐ。卒を全うするを上と為し、卒を破るはこれに次ぐ。伍を全うするを上と為し、伍を破るはこれに次ぐ。是の故に百戦百勝は善の善なる者に非ざるなり。戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり。
孫子、岩波文庫、P34)

「旅」とは旅団のこと。軍隊の比較的大きな集団。「卒」は大隊、「伍」は中隊を表す。

孫子は、全戦全勝の者をよしとはしていない。ただ、戦わずして勝つために、何をすべきかというと、そこには高度な情報戦が必要という類のことが書かれている。
しかし、今さらのように国家安全保障会議(いわゆる日本版NSC)を設置した程度の日本に何ができるのか?

国家安全保障会議(日本版NSC)が発足 | nippon.com

日本が本当に戦争に巻き込まれるか否かは、日本版NSCにかかっているといっても過言ではありません。「その時」にこの組織に変な輩がいたらアウトでしょう。

集団的自衛権を行使するとは、本来第三国の立場でいた日本が当事者となること。戦争を回避することに逆行している。そこに今回の決定の危うさがある。

身近な人間関係でも、時に紛争は起こりえますが、その紛争に巻き込まれないためには、あくまでも第三者的立場を堅持すること。

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A対Bの関係が、A&A'対Bとなりそうなところを、A対B対Cに持ち込む。「三すくみ」の状態にすれば、互いに手出しはしにくいもの。だからこそ、国も人間も、「自分の立場」を明確にしておく必要がある。あっちフラフラ、こっちフラフラが最も危険です。

自分の立場を明確にすることとは、言い換えれば「ポジショニング」を考えること。

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日本という国のポジショニングは、今どこにあるのか?
アメリカ、ロシア、そして中国という大国のいずれかに寄り添うのか?
それとも東南アジア諸国と歩調を合わせるのか?

会社をはじめとした組織でも同じこと。力のある上司についていく、同僚や部下の人気者であり続ける。あなたはどっち?
集団的自衛権と似たような事象は、実は身近にあるものです。

安倍首相のやり方は、暴走なのか、それともいつの日か評価される時が来るのか。
いずれにしても、日本が平和であり続けるためには、日本という国のポジショニングがどうあるべきか、今一度考える必要があるはずです。

 

 

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