漫画家江口寿史の語る、しなやかさを保つ素振り

江口寿史先生のツイート

絵心ある方羨ましいですね。子供の頃、もうちょっとマジメにやっておけばよかったな……。

そんな「絵心のある方」の頂点にあると思われる漫画家の江口寿史先生のツイートが話題となっております。

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すでにまとめサイトに上がっております。

漫画家・江口寿史先生がツイッターでさらりと教えてくれたイラスト練習法がすごくタメになる - NAVER まとめ

これが絵を描く人以外にも参考になる内容なので、紹介いたします。

 

5分スケッチの意味

きっかけはこのツイートから。

雑誌などにある「これは!」と気に入った写真を5分以内でスケッチしろと。 実際に江口先生が描いたものをアップしてくれておりますが、シロウトには「これが5分で描けるのか……」と考えざるをえません。5分ですよ、5分!

で、この後は、フォロワーさんとのやり取りや、ひとり言みたいなツイート(当たり前だけど)が続く。 そして、このツイートから、いよいよ「絵描き」の核心に迫っていきます。 

「5分で描け」というのは、野球でいう「素振り」「投球練習」みたいなものだと。ふむふむという感じ。ここからまた絵描き向けのツイートがいくつか続きますが、次のツイートからは絵描き以外にも参考になる。

若い頃は、「5分スケッチ」という素振りをよくやっていた。ところが、仕事に追われるうちにしなくなった。 そもそも練習(=スケッチ)は好きではないから、次第に面倒に思うようになってしまった。

自分も「うわー、この仕事は面倒」と思うことがある。4月を迎えるこの時期。新しい授業期間が始まる。いろいろ準備しなければならない。まさに「メンドクサイ!」。できれば避けたい。

不思議なもので、江口先生と同じく、「入ってしまえば気持ち良くなる」んですけど、このメンドクサ感は、仕事から逃げ出したくなる最大のポイントでしょう。  

 

素振りを疎かにすると

結果として素振りを疎かにしたことを、江口先生はこう自戒する。

このツイートの最大のポイントは、技術的に向上しているのに、出来上がったものはどこか硬いということ。
自分の仕事にとってのテクニックとは何か。しなやかさとは何か。 技術論に囚われるあまり、自由さが欠けているのでしょう。
わかりやすくいえば、

おもしろくない

ということだと思います。

「型にはめる」ことは、仕事を効率よく遂行するためには大切なこと。パターン化せずに、1つ1つ手作りでなんてやっていたら、決して儲かりません。企画書も調査票も使い回せる部分があるから、われわれも多少ラクができる。

ただ、そんなラクな仕事ばかりしていると、出来上がったものはつまらないものとなる。「しなやかさ」に欠ける。
だから、「若い方の自由な発想で……」「主婦ならではの視点で……」という企画が出てくる。この手の企画の裏側には、しなやかさを失った企業・担当者がいます。

 

素振りを再開するきっかけ

江口先生のツイートはまだ続く。ある意味では、ここからがさらに面白い。
なぜこの「5分スケッチ」を再開できたかというきっかけは、こんなことです。

コンビニにしか売っていないという「ノック式のuni-ball Signo 0.38」。これが江口寿史という漫画家の原点を取り戻してくれた。

今はただただ楽しい。
手を動かしてることが楽しくてたまらない。

58歳にして、こんな気持ちにしてくれるきっかけは、なんてことのないコンビニに売っているペンだった。不思議なものです。
そして、精神的な何かを取り戻すことに、時として何気ないモノが役立つこともあることを教えてくれる。

自分にとってのしなやかさとは何なのか。素振りとは何なのか。
この時期は、若者に向けてのメッセージが多くなりますが、このことはむしろ仕事に疲れ気味のオジサン、オバサンとともに考えたいことです。

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