コンビニおにぎりは新たなステージへ
最近コンビニおにぎりに、新しいバージョンが増えているのにお気づきでしょうか。ただ、これまでと方向性が少し違う。
具材のバリエーションは、ほぼ限界にきている。セブンイレブンには「牛めしおむすび」「焼豚炒飯」「海老ピラフおむすび」「明太チーズおむすび」があるけれど、このくらいはもはや当然か。
だから上のように、まず大きくする。そしてご飯の量が多くなったのだから、具材を2つ入れてしまう。164円ならお得感もあります。
こちらは大きくないけれど、ご飯に金芽米を使っている。
栄養価が高く、しかも美味しい金芽米。いわゆる高付加価値商品です。定番商品だと10kg4,880円。昨日我が家が買ったお米、「山形産ひとめぼれ」は10kg2,980円でした。約2千円の価値!
しかもこちらも、紅鮭と高菜のダブル具材。ただし価格は(見えづらいですが)138円! 高い金芽米を使いながらも価格は、ノーマルおにぎりとさほど変わらない。これはかなりお得です。
高付加価値&高価格を目指すばかりでなく、低価格ながら高付加価値を目指したおにぎりもあります。
ふりかけの「浜乙女」をまぶしただけですが、これが100円!
おにぎりの最低価格ラインは、割引しなければ「塩むすび」の100円のはず。塩むすびと同価格で、こちらはふりかけがまぶしてある。これまたお得です。
原価をそれだけ圧迫するのは当然ですが、110円では中途半端だし、120円だと、具入りおにぎりとバッティングする。なので思い切って100円にしたのか。
梅干し、鮭、たらこ、昆布などの古くからの定番具材から、ツナマヨという大ヒット具材を生んだコンビニおにぎり。すき焼きとか、焼き肉、鶏唐のような、物珍しい方向への展開はもう限界。当分は、
ごはん関連の付加価値商品で注目を集める
という戦略でいくのでしょう。永谷園、丸美屋を筆頭に、三島食品のゆかりあたりは、引く手あまたでしょう(すでにタイアップおにぎりはあると思いますが)。
ただこれもいつかは飽きられる。淘汰の荒波を乗り越え、定番として生き残るおにぎりは、やはり伝統的具材なのか。それともツナマヨに続く、ヒット具材が登場するのか。
そういう点からも楽しみなのであります。