47時間の逃走劇と昭和の脱獄王

今週世間の注目を浴びた川崎。武蔵小杉駅エスカレーター事故の陰で、県立高校の爆破予告もあったりしましたが、なんといっても横浜地検川崎支部から逃走した容疑者か。

逃げなければいけないのに、友人のを借りてでもケータイを持っていたいという馬鹿者ぶりには、何とも呆れるばかり。
逃亡とは本来孤独なもの。人の目に気づかれないようにしなければいけない。
白鳥由栄という昭和の脱獄王がいました。

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2年前の今頃、彼のことを書いております。

脱獄からの解放

刑務所から脱獄すること4度。しかも極寒の網走では、手錠のみならず、重さ20kgの足錠をつけられていたのに、それを破った。
白鳥は、網走刑務所を脱走してから、2年間も山中で暮らした。今とはあまりにも時代が違いすぎるうえ、太平洋戦争末期ということもあり、無期懲役犯の脱走とはいえ、そこまで人員を避けなかったこともありましょう。ただ、それでも2年間も山中(実際は廃坑跡らしい)で生き抜くサバイバル力は恐るべきものがあります。

白鳥が2年間も北海道の山中で生き延びることができた理由は、火が確保できたからですが、これはもちろん近隣の農家から種火を盗んだ。そして食糧は、やはり畑から盗んだりしつつも、その大半は野生の植物をとって食べたそうです。
しかし野菜ばかりでは、栄養失調にもなってしまう。では白鳥がどうやって魚などを捕ったか。こう証言しています。

熊が沢の岩をどかして魚や蟹を捕るのを見て、それを真似て、熊が遠ざかっていくのを確かめてから、魚や蟹を捕って、食糧のたしにしていたんだ。
(「脱獄王―白鳥由栄の証言(幻冬舎アウトロー文庫)」、P97~98)

野生で暮らすには野生に倣えか。本気で脱走するなら、このくらいの覚悟をせねばならないということ。そういえば、リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件の犯人市橋達也も、南の島でサバイバル生活をしていました。

今回の犯人は、ただ単に地検や警察に拘束されているのがイヤで、親しい仲間がいる場所に行きたかっただけ。そんな稚拙な発想しかできない人間である一方、正月早々1人の女性を恐怖に陥れた凶悪犯でもあった。
今回の騒動に逃走罪は適用されず、逃走を幇助した友人らに犯人隠避罪、そして彼は犯人隠避の教唆罪が適用されるとか。

【川崎の逃走】「逃走罪」は適用されず 量刑に影響か - MSN産経ニュース

どのような量刑になるのか、まだわかりませんが、検察もこのままでは恥を晒しただけ。きっちりやってくるでしょう。犯人も素直に刑に服して欲しいものです。
ただ、この犯人が20歳に達していなかったらと考えると、ちょっとゾッとしますな。

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