Beatlesのクリスマスソング
クリスマスを間近に控えて
今日から3連休。誰しも心が浮き立つわけです。山下達郎の「クリスマス・イブ」が頭で何度もリピートするわけです。
これ、名作ですよね。メジャーになる以前のボキャ天の。
もうすぐクリスマス
「だよなぁ」と思い、ふと気づいて、Amazonで買ってしまったCDがこちら。
ジョージ・ハリスンの「ダーク・ホース」。いちおう名作ですけど、さほどメジャーとはいえないかも。1974年の作品です。この中に入っている、この曲をどうしても欲しかった。
「Ding Dong, Ding Dong」という曲。クリスマスソングなのかというと、ヒジョーに微妙なのですが、発売された時期(1974年12月)や、歌詞を考慮すれば、いちおう入れてよいかも。
何しろ自分がBeatlesを好きになった小学校5年生の頃、まともに流れていたのは、この曲でしたから、とても印象に残っていたのでした。
ただ、いかんせんクリスマスソングというには、それっぽい歌詞があるではなしで、全くヒットしなかった。Wikipediaで調べてみると、全米チャートで36位、英国で38位、日本では68位と大惨敗。
18語のみの歌詞
歌詞は至極単純。「Ding Dong」というのは鐘の音で、歌詞のほとんどはそれ。4分弱の歌ですが、「Ding Dong」を含めても、歌詞に単語はわずか18語。
しかもこれ、「in」だの「and」だのを含めての数です。英語を覚えたての小学生だって歌えます。
英語を覚えたてで歌える英語の歌といえば、Beatlesの「Hello Goodbye」ですが、こちらは22語で構成されております。
ちょっとナメすぎたのが、ヒットしなかった敗因か……。
Beatles関連のクリスマスソングといえば、本体Beatlesにはなくとも、John Lennonの「Happy Xmas(War Is Over)」があります。
クリスマスの時くらい、
黒いのも白いのも黄色いのも赤いのも、
ケンカやめようぜ!
John Lennonがそう歌った名曲。この曲も実は、発表当初はさほど名曲とは言われなかった。ジョンが殺されてからですね、名曲と言われはじめたのは。自分は1970年代にこのレコード(CDではなく)が欲しいと思い、結構苦労して入手した記憶があります。そういう曲でした。
先頃久しぶりの日本公演を行ったPaul McCartneyのクリスマスソングは、元Beatlesの3人の中では一番遅い1979年に発表されました。「Wonderful Christmas Time」という曲。
ジョンの「Happy Xmas(War Is Over)」に比べると、なんだか軽すぎて、それがいかにもポールっぽいけれど、この曲も発表当初は話題になりませんでした。さらに、その1年後にジョンの死という重たい事実があったから、忘れられたような感じでした。
でも最近はクリスマスソングとして、かなりメジャーになってきた。昨日も街を歩いていて聞こえてきました。
三者三様のBeatlesクリスマス
ジョンの「Happy Xmas(War Is Over)」は、その歌詞もメロディーも名曲といえるもの。ポールの「Wonderful Christmas Time」が、メロディラインが一般的なクリスマスソングとは一線を画していて、でも「あぁやっぱポールだよね」と思わせるところがある。そしてジョージの「Ding Dong, Ding Dong」は、3人の中で一番シンプル。一度聞いたら、耳から離れない。
この3人の個性を同時に表した楽曲といえば、Beatles最後のアルバム「アビイ・ロード」の、最後の最後の曲「The End」が有名。リンゴのドラムソロの後に、3人がかわるがわるギターのアドリブをかましますが、ポールはいかにも洗練されたメロディ、ジョージはシンプルながらもキレがあるリフ、そしてジョンは我流ここに極まれり……。
「Wonderful Christmas Time」「Ding Dong, Ding Dong」「Happy Xmas(War Is Over)」と同じだなぁと改めて感じ入った次第です。
ということで、今は亡きジョージ・ハリスンのクリスマスソングといってよいかどうかわからない名曲「Ding Dong, Ding Dong」を、これからクリスマスソングと認めさせるための活動を地道に展開していこうと思います。
目標は有線で、ジョンの「Happy Xmas(War Is Over)」、ポールの「Wonderful Christmas Time」とともに街に流れること!
2014/12/25