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日産自動車のルノーとの提携についての、あなたの意見を述べなさい。
ルノー = ドン・キング
日産 = マイク・タイソン
ドン・キングがいなければ、マイク・タイソンはスラム街で短い命だったと思う。
ドン・キングに出会ったことで、タイソンは、一旦は光の当たる道を歩めたが、
ドン・キングに搾取され続け、最後にはまた、破滅の道が待っている。
タイソンは、ドン・キングから、金以外のものを吸収しなければ、未来はない。
短期的にみると、日産にとって、提携はプラスである。6千億円からの金が、日産に流れ込むわけで、今後のリストラにかかる費用、2兆円を超える有利子負債の、多少の圧縮は可能だろう。
このまま手を打たなければ、ここ数年で、倒産の可能性は大きいわけで、とりあえず会社が存続するということで言えば、提携は無駄だったとはいえない。
しかし、相手がなぜ「ルノー」なのか。
確かに、ルノーは、80年代の頭くらいだったかの経営危機を、現会長と当時の副社長で、大幅なリストラと自動車本体のコスト削減行って切りぬけた。
しかし、その手法が飛び抜けて優秀だとか、日本企業に合っているという訳ではないように思える。ごく普通のコスト削減とリストラを行ったまでだ。ルノーの危機を切りぬけた現会長への期待度が高い、というような記事をみることが多いが、トヨタやホンダの方がよっぽど優秀だろう。単に、日産はトヨタとの競争や、政府寄りの体質がアホウだっただけだ、と思う。
提携先はルノーより、トヨタやホンダの方が、よっぽどましだと感じる。なぜ、ダイムラークライスラーや、フォードとの話をもっと大切に、じっくり進めなかったのだろう。
世界的な自動車会社再編成の動きの中で、ルノーと日産で、世界の顧客をつかむことができるとは思えない。
ルノーは、F1のエンジン部門で、ホンダの次の世代を代表したこともあり、ヨーロッパでは、そこそこのブランドイメージを確立している。最近では「ルーテシア」などのヒット車種もあって、欧州のシェアでは、フォルクスワーゲンを抜き好調だ。EUとして統合される今後のヨーロッパ内でも、充分生き残れるだろう。
しかし、世界進出の為に避けては通れない北米市場では、全くといっていいほど、ルノーブランドは受けていない。日産も、早期にイギリスやスペインに工場を開いたこともあり、ヨーロッパではある程度の市場をつかんでいるが、北米ではどん底状態である。この2社が提携することで、新たに北米市場が切り開けるだろうか? 私には、その可能性は全く感じられない。
また、肝心の日本でもルノーも日産も受けが良くない。
もうひとつ。ルノーと日産では競合車種が多すぎる。要するに、似たメーカーなのである。
VWがベントレー、フォードがジャガー、クライスラーがダイムラーとくっついたような、お互いの弱点を補い合うような車種構成、ブランドでは全くない。
市場、車種ともに競合する中での提携は、お互いのシェアを奪い合うだけで、発展の可能性が見えない。
では、ルノーにとっては何が利点なのか。
「技術の日産」の技術である。北米や日本市場を見据えた場合、オートマチックトランスミッションの高い技術は、不可欠である。アメリカ人も、日本人も、ヨーロッパの人のように、マニュアルミッションをがちゃがちゃと動かすようなことは好まない。オートマでなければ、車は売れないのである。
この点で、ルノー(他のフランス、イタリア車)は、高い開発費や長い時間をかけることなく、あっさりと技術を頂くことができるのだ。オートマチックのみであれば、6千億もの大金を払うことはないだろうが、エンジン以外では、日産の技術はルノーを大きく上回っている、らしい。
日産は、パートナーを誤ったように感じる。持てる技術を生かさないまま、目の前の金につられた。その目の前の金の為に、長年にわたって、時間と人をかけて積み重ねた財産を、横流ししてしまう。ブランドも、日産にない高級車種も得られない。20年前のリストラの知識と金だけだ。
この提携が、他の日本の自動車会社に与えた影響は、三菱の焦りだけではないだろうか。トヨタ、ホンダは独自に生き残れるし、マツダは既にフォードグループだ。この3社が、ルノー・日産に脅威を感じているとは思えない。
しかし、再編の動きに出遅れた三菱だけは、本気で焦っているだろう。三菱は、クライスラーと技術提携しているものの、それも99年一杯で打ちきられるという話だ。
また、RVブームが去った今、ゴツいデザインのまま売りつづけている三菱車の人気は、低下する一方だ。焦る三菱が、後先を考えずに、訳のわからないメーカーと提携に踏み切ることのないように祈りたい。
相次ぐ提携話を蹴り続けた挙句、世界再編の動きにいまさら焦っているボルボと提携して、ゴツイ路線で進めるのがいいかもしれない。サイレントシャフトで技術供与したポルシェと組んで、オンロード、オフロードともに世界のレースを席巻するとか…。
ルノー・日産が今後生き残れるとしたら、お互いの長所を生かした売れる車を作ることだ。
非常に当たり前かもしれないが、市場が競合している上に、車種も競合、ブランド力もあまりない2社が生き残るには日産の技術とルノーのデザイン力を合体させて、売れる大衆車を作ることではないだろうか。
日産の不人気の直接的な原因は、野暮ったいスタイルである。
これは、日産に勤める友人から聞いた話だが、全てデザインは、最終的にトップの判断で決めているのだそうだ。トップに洒落たデザインが分かるのだろうか。
反対に、ルノーは奇抜ともいえる個性的なデザインが売りだ。ルノーの車は、デザイナーのデザインが、全ての元となって作られるという話を、以前にテレビで見た。技術者は、デザインに合わせた車を作るのである。もちろん、経営者はデザインには口出しせず、チーフデザイナーの判断オンリーだ。
技術とデザインがうまく融合すれば、大衆車市場で世界的ブランドを確立することもできるのではなかろうか。
とにかく現段階では、日産はリストラを進め、日産ディーゼルなどの子会社も含めた、不透明な負債を改善することが先決だろう。次に、ルノーとのプラットフォームの共通化などによるコスト削減だ(きいた話では、トヨタ車が1台あたり平均15万円の利益が出るのに対し、日産車は5万円だそうだ)。
その後は、日産はルノーのデザイン力と、車作りのスタイルを吸収することに、全力をあげるべきだ。リストラとコスト削減だけでホッとしていては、ルノーに食いつくされ、捨てられるだけではないのだろうか。

今回の回答については、ここまで詳しければ、まずは○ですね。私自身、最近の車の細かいことはわかっていませんから。
ただ、これはマーケティングリサーチャーとしてはというよりも、経営コンサルタント的な視点で見れば、今回の提携話って、「日産が、ダイムラークライスラーにふられた時点で、すでに日産は終わり」って感じではないのかな。短絡的に考えるとね。本当に助けて欲しかった人ではないんだから。
もうひとつは、なぜ日産が駄目なのかというと、完全に3位グループ以下に落ちてしまったイメージ(あくまでイメージとして)がある、ということですね。個性のない車を発売してきてみたら、消費者の選択肢から、いつのまにか抜け落ちてしまったということではないでしょうか。
★このような、消費者(というか普通の人)が、「想起できる範囲」に入っていることを、「イボークトセット(Evoked
Set)」といいます。これは覚えておきましょう。わかりやすくいうと「定番銘柄」みたいなものになっていることでしょうか。
★「コンシダレーションセット(Consideration Set)」ともいいますが、イボークトの方が、よく使われます。言葉が短いからか?
★「○○○という商品は、消費者のイボークトセットに入っていないから、そもそも駄目」とかいう風に、表現します。
今、いわゆる業界シェアが第3位の企業が、もろに危険ということは、既成事実となっています。ビールのサッポロしかり、ゲームのセガしかり、そして、車の日産他。要は、大きくて、個性のある二大メーカーがあれば、他は要らないってことになりつつある。だいたい、「技術の日産」なんていっても、じゃあトヨタやホンダの車が、すぐに壊れるのかなんて、誰も思わないでしょう。だから、この視点があれば、なおよかったですね。
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